認知症の方の支援について
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「認知症」とは、後天的な脳の疾病等を原因として、正常であった記憶、判断力などの脳の働きが持続的に低下した状態をいいます。
阿久比町では、認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で、自分らしく暮らしつづけられるようにさまざまな取り組みをしています。

認知症ケアパス
認知症の方を支える町の取り組みをまとめたガイドブックです。
認知症の進行状況(予防、軽度、中等度、重度)に合わせて、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスなどを受けられるのか、具体的な機関名やサービス内容を体系的に紹介しています。
配布場所:ふくし課(高齢介護係)、地域包括支援センター
ダウンロード版
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認知症地域支援推進員
認知症の容体の変化に応じた医療・介護などのネットワークをつくり、認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように効果的な支援を行う町の協力者のことです。
現在8名の認知症地域支援推進員が町の認知症事業に関わっています。

認知症相談日「忘れる前に」
認知症に関する相談を受け付けています。
もの忘れが気になることはありませんか?認知症は早期に発見し、対応することが大切です。「最近もの忘れが気になる」、「同じことを何度も繰り返し話す」など「なにか変だな?」と感じたときは、自分の事や家族の事でまだ困ったことがなくても、気になった時点でご相談ください。電話での予約もできます。
- 日時 毎月第1・3火曜日 午前9時30分~午前11時30分、午後1時30分~午後3時30分
- 場所 地域包括支援センター

認知症チェックリスト
認知症は早期発見、早期対応が大切です。「なんだか変だな?」と思ったら、まず、チェックリストの質問にチェックしてみましょう。
(チェックリストは、あくまでも目安です。認知症の診断をするものではありません。)
チェックの結果にご心配のある方は、地域包括支援センターまでご相談ください。
No. | 質問項目 | チェック |
---|---|---|
1 | 同じことを言ったり聞いたりする | |
2 | 物を名前が出てこなくなった | |
3 | 置き忘れやしまい忘れが目立ってきた | |
4 | 以前はあった関心や興味が失われた | |
5 | だらしなくなった | |
6 | 日課をしなくなった | |
7 | 時間や場所の感覚が不確かになった | |
8 | 慣れた所で道に迷う | |
9 | 財布を盗まれたと言う | |
10 | ささいな事で怒りっぽくなった | |
11 | 蛇口・ガス栓の締め忘れ火の用心ができなくなった | |
12 | 複雑なテレビドラマが理解できない | |
13 | 夜中に急に起きだして騒いだ |

認知症家族交流会(なごみ会)
認知症の方を家族で介護されている方の集まりです。
同じ立場の方々と病気や介護に対する日頃の悩みを気軽に話すことで、介護に対して前向きな気持ちになれるよう月に1回集まっています。
- 日時 毎月第1または第2木曜日 午後1時30分~午後3時30分
- 場所 阿久比町立中央公民館
- 費用 100円(お茶・お菓子代)
※申し込みは不要です。
※日時・場所など変更するこもありますのでお電話でご確認ください。

認知症カフェ
認知症の方やその家族の息抜きと交流の場です。コーヒーや紅茶を飲みながら介護についての悩みの共有や情報交換ができます。
阿久比町では下記の2か所で開催しています。

ケアラーズカフェ
町と認知症介護家族交流会(なごみ会)と共催で、年2回開催しています。
・令和6年度開催分は終了しました。令和7年度の開催は日時が決まり次第お知らせします。

オレンジカフェ日向家
町とアピタ阿久比店と共催で、年3回開催しています。
・令和6年度開催分は終了しました。令和7年度の開催は日時が決まり次第お知らせします。

認知症サポーターについて

認知症サポーターとは?
認知症に対して正しい理解を持ち、認知症の方やその家族を優しく見守り、支援する方のことです。認知症サポーター養成講座を受講することで、誰でもなることができます。

認知症サポーター養成講座
認知症とはどういうものか、を学ぶための1~2時間程度の講座です。町内の職場やサロン、町内会、サークルなどに講師が出向いて随時開催しています。受講は無料で、修了した方にはサポーターの証として「オレンジリング」と呼ばれるリストバンドをお配りします。
講座を希望する場合は、随時受け付けているので問い合わせてください。

認知症ミニ講座
宅老所など皆さんが集まる場に認知症地域支援推進員などが出向き、認知症についての講話や、認知症予防の運動など認知症全般に関する講座を開きます。
開講を希望する場合は問い合わせてください。

認知症初期集中支援チーム
認知症やその疑いのある方へのファーストタッチとして、家庭を訪問し、心配なことなどを伺った上で適切な医療・介護サービスなどを受けられるように支援します。
保健師、社会福祉士などの医療、福祉の専門職のチームが早期・短期集中的に対応することで、認知症の進行の予防につなげます。

対象者
在宅で生活している40歳以上の認知症の方や認知症が疑われる方で、次のいずれかに該当する方
- 認知症の診断を受けていない。
- 継続的な医療サービス(認知症に対する通院など)を受けていない。
- 適切な介護サービスを受けていない。
- 認知症と診断されたが介護サービスを中断している。
- 医療サービス(認知症に対する通院など)・介護サービスを受けているが、認知症の行動・心理症状により家族や関係者が対応に苦慮している。(例:精神疾患の合併、独居、老老・認認介護など)

認知症高齢者のおかえりサポート事業
高齢者おかえりサポート事業」とは、認知症により在宅高齢者が行方不明となった場合に、高齢者の特徴や緊急連絡先などをあらかじめ役場に登録することで、早期発見と事故の未然防止などにつなげる事業です。
登録者が偶然の事故によって他人の物を壊すなどの法律上の損害賠償に備えて、個人賠償責任保険に加入(自己負担なし)します。
また行方不明などの緊急時には、捜索に役立つように警察署や消防署などに登録情報を提供します。

登録対象者
阿久比町に住民票があり、居住している方で以下のいずれかに該当する方。
ただし、施設等に入所している方を除きます。
- 65歳以上で認知症状または認知症の疑いがある方
- 65歳未満で認知症状がある方
- 認知症以外の理由により、行方不明になる可能性がある方で町長が必要と認める方
※認知症(疑い)の判定は診断書または介護保険の認定を受けている方は介護認定申請時の主治医意見書にて確認します。診断や介護認定を受けていない方は登録者本人と面談の上、チェックリストによる聞き取りを実施します。

登録に必要なもの
- 印鑑
- 対象者の胸より上の写真と全身の写真を各1枚(サイズはL版程度の大きさ)
※写真はできるだけ最近撮影したものを持参してください。

おかえりサポートシール
衣類や杖等に貼って使います。QRコード記載と登録番号記載の2種類です。
発見・保護された時、発見者がスマートフォン等でQRコードを読み取ることで、専用伝言板(どこシル伝言板)が表示され、お互いの個人情報に触れることなく、発見者と家族がいつでも伝言板機能を使って連絡を取り合うことができます。
尚、QRコードを読み取れない場合は、QRコードの下に記載されている番号AA0000(数字4桁)を阿久比町役場までお電話でお知らせください。

行方不明者情報メール
行方不明者の発生時、情報をメールで配信します。誰でも登録可能です。多くの方に登録していただくことで、早期発見、保護につながります。

認知症講演会
令和4年9月25日(日曜日)に「認知症とともに生きる~認知症の人やその家族が安心して暮らせる阿久比町を目指して~」と題して講演会を開催しました。
講師に愛知県認知症希望大使の近藤葉子氏と、支援者である愛知県作業療法士会 認知症対応型通所介護「とんと」OHANA管理者 伊藤篤史氏をお招きし、当事者である近藤氏の体験談や認知症になっても希望を持って生きていくために大切なことについてお話しいただきました。
※愛知県認知症希望大使とは?
認知症の方ご本人がご自身の体験や希望などを伝えること等により、多くの方を元気づけ、認知症に対する正しい理解を広める活動をされている方。愛知県から委嘱されています。