平成27年度分の行政評価の結果を公表します
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行政評価とは
行政評価とは、「行政の行っているさまざまな仕事が、その費用に見合うだけの効果(成果)を出しているか」、「無駄や重複している部分はないか」などといった視点から行政の仕事を見直し、行政の進め方を改善していく取り組みです。
目標を明確にして客観的な評価を行うことで、住民ニーズに対応したより良いサービスを効果的・効率的に提供することができ、その評価結果に基づく改善を次年度以降の計画、事業に反映させていきます。

行政評価の目的
阿久比町では、次に掲げる3つの目的に重点を置いて行政評価を行っています。
(1)施策、事務事業の改善・改革
担当職員の客観的な評価による改善・改革の提案と、事務事業の組み合わせとしての施策の方向性を明確にすることで計画・実施・評価・改善へつなげていきます。
(2)職員の意識改革と政策形成能力の向上
それぞれの事業を目的から見直します。評価することにより、目的意識、成果意識、コスト意識といった職員の意識改革を図り、また評価システムを継続的に運用することにより、職員の政策形成能力の向上を図ります。
(3)住民への説明責任
行政サービスを提供したことにより住民がどれだけ満足したかという成果の概念と、人件費を含めたコストと成果の関係を評価し、改善・改革を検討します。
この結果を住民に公表することで、行政としての説明責任を果たしていきます。

行政評価の取り組み
自分たちの仕事を今まで以上によく知り、より良い事務事業にしていくという前向きな取り組みにより、職員自らが考え、それぞれの仕事を見つめ直し、より良い行政に変えていくことを目指します。
行政評価は、まず担当者が行う「一次評価」と、所管する課長が行う「二次評価」を経て、町幹部が行う「最終評価」の3段階で行いました。

評価対象事務事業数
3段階の評価をすることにより、課題や改善すべき点を洗い出し、各施策の目指すところを明確にし、現状を客観的に分析することで、施策の今後の方向性を明示します。
平成27年度分として、190の事務事業評価を実施しました。
今回示された今後の方向性の内訳と結果は、次の通りです。
今後の方向性 | 内容 | 件数 |
---|---|---|
拡充 | 投入量(人・予算など)を増加し、事業を拡大もしくは重点化して実施することで、さらに大きな成果を挙げる事業。 | 15 |
改善 | 投入量(人・予算など)はそのままで、事業手法などを見直すことにより、有効性や効率性などの改善を図る事業。 | 107 |
現状維持 | 投入量(人・予算など)と事業手法はそのままで、現在の成果を維持する事業。 | 65 |
縮小 | 投入量(人・予算など)を削減し、効率性を高める事業。社会環境変化等の行政需要に照らし、事業の縮小がやむを得ないと判断される事業。 | 0 |
事業主体変更 | 事業を民間や住民団体などへ委託したほうが、効率的に実施することができる事業。 | 0 |
事業統合 | 類似の目的や手法を持つ他の事務事業などと統合することにより、事業費の削減や効率化が図られる事業。 | 1 |
休止 | ある一定の条件がそろうまで、その活動を一時的にやめる事業。 | 0 |
終了 | 事業の予定期間が到来し完了となる事業。事業目的を達成したため終了する事業。 | 2 |
合計 | 190 |
今後の方向性のうち、「拡充」、「事業統合」、「終了」とされた事務事業は、次の通りです。
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
空家等対策事業 | 今後人口減少に伴い、空き家は増加すると考える。法に基づき、計画・対策を確立し、協議会の組織化等を進めるため、事務体制の拡充が必要である。 | 建設環境課 |
土木施設の調査、設計および施工事業 | 道路改良等は、インフラの整備として重要である。道路や橋梁等の長寿命化を実施していくために人員の増員が必要である。 | 建設環境課 |
道路橋梁の維持管理事業 | 生活道路の維持管理を適正に実施し、道路瑕疵による事故を無くすように努める必要がある。 | 建設環境課 |
用地取得、収用および補償事務 | 狭あい道路事業のPRに努め、集落内の道路幅員(W=4.0m)確保を積極的に進める。 | 建設環境課 |
災害対策事業 | 南海トラフ大地震の対策を全庁的に取組み災害に対する準備を進める。自主防災会には、「共助」としての防災力と住民の意識高揚など、常に防災への意識付けを進める。また、避難所の備品整備や福祉部局との連携により、避難行動要支援者の把握や福祉避難所の備品整備を図っていく。 | 防災交通課 |
交通安全施設整備事業 | 通学路等での交通安全施設の維持管理を積極的に行う。危険度の優先順位を付け、改善等の必要な箇所を実施する。 また、事故防止のため道路面標示など積極的に対応する。 | 建設環境課 |
放課後児童健全育成事業 | 今後、特に東部学区の利用児童数の増が見込まれることから、新たな施設の確保と整備を進めていく。 | 子育て支援課 |
介護保険事業 | 第6期介護保険事業計画に基づく、総合事業、介護医療連携、包括ケアシステムの構築に向け、事業の拡大に伴う体制整備を図っていく。 | 健康介護課 |
介護予防事業 | 第6期介護保険事業計画に基づく、介護予防、新総合事業の構築のため、事業遂行に必要な見直しおよび人員体制の整備を図っていく。 | 健康介護課 |
包括的支援事業 | 高齢者の増加に伴い、介護認定者に占める要支援認定者は、毎年増加している。また、認知症高齢者も増える傾向にあり、さまざまな対策が必要とされることから体制の強化が必要となる。 | 健康介護課 |
小・中学校環境整備事業 | 学校の施設・環境を適切に維持していこうとすると、老朽化が進んでいるので今まで以上に修繕等が必要になっている。適切に対応をしていくとともに、修繕等の時期が遅れることで、多額の費用がかかってしまったり、修繕自体が不能になってしまわないよう、早いうちからの問題把握、修繕が求められる。 | 学校教育課 |
たん水防除事業 | 県営による2基の排水機場設置が計画されている。管理・運転について、県と協議し推進する。 | 産業観光課 |
勤労福祉センター管理運営事業 | オーディオ施設の改修はされた。今後空調の改修やバリアフリー化などを進め、利用者の利便性の向上および増加を図る。 | 産業観光課 |
寄付(ふるさと納税)採納事務 | H28年9月に返礼品事業を開始するが、事業には魅力的な返礼品の選定が大きな課題と考える。事業の定着と返礼品の拡大などPRに努める。 | 総務課 |
地方創生事業 | 平成28年3月に地方創生を推進する計画書「まち・ひと・しごと総合戦略および人口ビジョン」を策定し、新たな施策を試みる指針書「プレイガーデンプロジェクトブック」を作成した。今後、効果ある事業を厳選し、明確な目標とKPI(重要業績評価指標)の設定により、効果検証・改善をしながらより効果的に事業を推進していく。 | 政策協働課 |
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
水道拡張事業事務 | 漏水対策、耐震対策として管路の更新など維持管理事業へ事業統合する。 | 上下水道課 |
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
子育て世帯臨時特例給付金等給付事業 | 国制度であり、実施要綱に基づき適切に実施した。 | 子育て支援課 |
新庁舎建設事業 | 新庁舎建設事業は、平成28年度末完了。 今後は町民の役に立つ場、交流の場として、町民に喜ばれる施設管理に努めます。 | 検査財政課 |
施策の目標、方向性の判断理由・課題や改善すべき点、今後の方向性などについては、以下のファイルをご覧ください。また、事務事業評価シートは政策協働課の窓口で公表しています。
平成27年度分行政評価(総合計画掲載順)
平成27年度行政評価(総合計画掲載順)(ファイル名:h27gyoseihyoka.pdf サイズ:593.58KB)
平成27年度に実施した事務事業評価の結果を第5次阿久比町総合計画掲載順の一覧表にしました。
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