令和3年度分の行政評価の結果を公表します
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行政評価とは
行政評価とは、行政の行っているさまざまな仕事をより効果のある方法へと改善するとともに、今後の予算編成・組織管理・企画・計画の改定などに反映させる取り組みです。
目標を明確にして客観的な評価を行うことで、住民ニーズに対応したより良いサービスを効果的・効率的に提供することができ、その評価結果に基づく改善を次年度以降の計画、事業に反映させていきます。

行政評価の目的
阿久比町では、次に掲げる3つの目的に重点を置いて行政評価を行っています。

(1)施策、事務事業の改善・改革
担当職員の客観的な評価による改善・改革の提案と、事務事業の組み合わせとしての施策の方向性を明確にすることで計画・実施・評価・改善へつなげていきます。

(2)職員の意識改革と政策形成能力の向上
それぞれの事業を目的から見直します。評価することにより、目的意識、成果意識、コスト意識といった職員の意識改革を図り、また評価システムを継続的に運用することにより、職員の政策形成能力の向上を図ります。

(3)住民への説明責任
行政サービスを提供したことにより住民がどれだけ満足したかという成果の概念と、人件費を含めたコストと成果の関係を評価し、改善・改革を検討します。この結果を住民に公表することで、行政としての説明責任を果たしていきます。

行政評価の取り組み
自分たちの仕事を今まで以上によく知り、より良い事務事業にしていくという前向きな取り組みにより、職員自らが考え、それぞれの仕事を見つめ直し、より良い行政に変えていくことを目指します。
行政評価は、まず担当者と綿密なヒアリングを行った所管する課長が行う「所管課評価」を経て、町幹部が行う「最終評価」の2段階で行いました。2段階の評価をすることにより、課題や改善すべき点を洗い出し、各施策の目指すところを明確にし、現状を客観的に分析することで、施策の今後の方向性を明示します。

評価対象事務事業数
令和3年度分として、163の事務事業評価を実施しました。
今回示された今後の方向性の内訳と結果は、次の通りです。
今後の方向性 | 内容 | 件数 |
---|---|---|
拡充 | 投入量(人・予算など)を増加し、事業を拡大もしくは重点化して実施することで、さらに大きな成果を上げる事業。 | 13 |
改善 | 投入量(人・予算など)はそのままで、事業手法などを見直すことにより、有効性や効率性などの改善を図る事業。 | 81 |
現状維持 | 投入量(人・予算など)と事業手法はそのままで、現在の成果を維持する事業。 | 69 |
縮小 | 投入量(人・予算など)を削減し、効率性を高める事業。社会環境変化等の行政需要に照らし、事業の縮小がやむを得ないと判断される事業。 | 0 |
事業主体変更 | 事業を民間や住民団体などへ委託したほうが、効率的に実施することができる事業。 | 0 |
事業統合 | 類似の目的や手法を持つ他の事務事業などと統合することにより、事業費の削減や効率化が図られる事業。 | 0 |
休止 | ある一定の条件がそろうまで、その活動を一時的にやめる事業。 | 0 |
終了 | 事業の予定期間が到来し完了となる事業。事業目的を達成したため終了する事業。 | 0 |
合計 | 163 |
今後の方向性のうち、「拡充」とされた事務事業は、次のとおりです。
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
土木施設の調査、設計および施工事業 | 道路や橋梁などのインフラ整備は、円滑な交通の確保や自転車、歩行者の安全確保のため、継続的に実施していく必要がある。都市計画道路名古屋半田線および接続する町道や、新半田病院へのアクセス道路の整備等、計画的に進めていく必要がある。 | 建設環境課 |
公園緑地事業 | 民間開発による公園数増加と既存公園の遊具の老朽化対策のため、維持管理費は増加しており、遊具やトイレの更新を含め、計画的な改修と適切な維持管理に努める必要がある。有料施設については、適正な使用料額を検討する必要がある。 | 建設環境課 |
水道施設の維持および管理事務 | 水道施設の耐震化を図るため、今年度より八ヶ谷配水場から役場までの老朽化した配水本管の改良工事を進めるとともに、県の広域化の動きを注視し、直結配水やそれに伴う配水エリアの変更等に対応できるよう進めていく。 | 上下水道課 |
災害対策施設整備事業 | 防災行政アプリ(アグナビ)の登録促進・利活用を推進する。大規模災害時における避難所でのトイレ対策としてトイレトレーラーを購入し、平常時には防災啓発やイベント等で利用する。避難物資の分散備蓄を進める。 | 防災交通課 |
交通安全施設整備事業 | 交通安全施設の老朽化や区画線の消失が進んでおり、危険度の優先順位をつけ、効率的な修繕、改修を行う必要がある。また、「歩行者優先のまち」として「交通事故死ゼロ」を継続するためにも、幹線道路や通学路、生活道路など、現場に即した交通安全対策を行う必要がある。 | 建設環境課 |
放課後児童健全育成事業 | 利用者は、ここ数年間がMAXではないかと考えている。指導員の待遇改善等、町委託金について、国補助金の基準に少しずつ近づけ、事業者の経営安定を図ることができるよう拡充が必要と考える。 | 子育て支援課 |
福祉医療費助成事業 | 愛知県内においては、入院時の18歳までの医療費無料化を実施している市町村が増加している。子育て支援策として、拡充すべきと考える。 | 住民福祉課 |
小・中学校環境整備事業(備品購入等) | 児童数増加に伴う学校選択制により、英比小学校と東部小学校の両校における備品整備が必要である。また、生徒増加による中学校校舎増築に伴い、机や椅子などの備品を整備していく。 | 学校教育課 |
小・中学校環境整備事業(施設整備等) | これまで、各学校の普通教室の空調工事や教室棟のトイレ改修工事(洋式化)を行ってきた。学校施設は、建設から50年近くが経過しており、修繕・改修が必要となる箇所が増加している。各学校の現状を把握し、計画的に修繕・改修工事を行っていく。また、阿久比中学校の生徒増に伴う校舎増築工事を今年度実施している。 | 学校教育課 |
スポーツ村管理運営事業 | 阿久比スポーツ村は、知多半島で数少ない硬式野球場や全天候型トラックを備えた陸上競技場として、町内外からの利用があるため、長寿命化のため計画的な修繕や、大規模な改修が必要である。解散した公益財団法人スポーツ医・科学研究所からの多額な寄付金を有効に活用しながらスポーツ村を整備していく。また、交流センターの利活用方法を住民の意見を取り入れながら検討していく。 | 社会教育課 |
プール一般開放事業 | 交流センタープールを令和4年6月27日にオープンしたことにより、一般開放を各小学校のプールから交流センターのプールに切り替えた。今後は温水が利用できるように整備を行い、小学校の授業も含め、通年利用ができるように検討する。 | 社会教育課 |
愛知用水事業 | 令和3年度で愛知用水二期事業建設負担金町負担金の償還は終了したが、今後は水資源機構が施設の耐震対策等を促進する事業を予定しており、新たな負担金が必要になる。 | 産業観光課 |
勤労福祉センター管理運営事業 | 施設の老朽化が顕著になっている。空調設備は交換部品も現存しない状態であり、国土強靭化地域計画や建築物定期調査での指摘を踏まえ、施設の長寿命化に向け、予防保全的な修繕を計画的に進める必要がある。 | 産業観光課 |

令和3年度分行政評価 最終評価一覧
施策の目標、方向性の判断理由・課題や改善すべき点、今後の方向性などについては、以下のファイルをご覧ください。
また、事務事業評価シートは政策協働課の窓口で公表しています。
令和3年度分行政評価(総合計画掲載順)
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