平成25年度分の行政評価の結果を公表します
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行政評価とは
行政評価とは、「行政の行っているさまざまな仕事が、その費用に見合うだけの効果(成果)を出しているか」、「無駄や重複している部分はないか」などといった視点から行政の仕事を見直し、行政の進め方を改善していく取り組みです。
目標を明確にして客観的な評価を行うことで、住民ニーズに対応したより良いサービスを効果的・効率的に提供することができ、その評価結果に基づく改善を次年度以降の計画、事業に反映させるものです。

行政評価の目的
阿久比町では、次に掲げる3つの目的に重点を置いて行政評価を行っています。
(1)施策、事務事業の改善・改革
行政評価システムでは、担当職員の客観的な評価による改善・改革の提案と、事務事業の組み合わせとしての施策の方向性を明確にすることで計画・実施・評価・改善へつなげていきます。
(2)職員の意識改革と政策形成能力の向上
行政評価では、それぞれの事業を目的から見直します。評価することにより、目的意識、成果意識、コスト意識といった職員の意識改革を図り、また評価システムを継続的に運用することにより、職員の政策形成能力の向上を図ります。
(3)住民への説明責任
行政評価では、行政サービスを提供したことにより住民がどれだけ満足したかという成果の概念と、人件費を含めたコストと成果の関係を評価し、改善・改革を検討します。
この結果を住民に公表することで、行政としての説明責任を果たしていきます。

行政評価の取り組み
自分たちの仕事を今まで以上によく知り、より良い事務事業にしていくという前向きな取り組みにより、職員自らが考え、それぞれの仕事を見つめ直し、より良い行政に変えていくことを目指します。
行政評価は、まず担当者が行う「一次評価」と、所管する課長が行う「二次評価」を経て、町幹部が行う「最終評価」の3段階で行いました。

評価対象事務事業数
3段階の評価をすることにより、課題や改善すべき点を洗い出し、各施策の目指すところを明確にし、現状を客観的に分析することで、施策の今後の方向性を明示します。
平成25年度分として、203の事務事業評価を実施しました。
今回示された今後の方向性の内訳と結果は、次の通りです。
今後の方向性 | 内 容 | 件数 |
---|---|---|
拡 充 | 投入量(人・予算など)を増加し、事業を拡大もしくは重点化して実施することで、さらに大きな成果を挙げる事業。 | 13 |
改 善 | 投入量(人・予算など)はそのままで、事業手法などを見直すことにより、有効性や効率性などの改善を図る事業。 | 109 |
現状維持 | 投入量(人・予算など)と事業手法はそのままで、現在の成果を維持する事業。 | 76 |
縮 小 | 投入量(人・予算など)を削減し、効率性を高める事業。社会環境変化等の行政需要に照らし、事業の縮小がやむを得ないと判断される事業。 | 1 |
事業主体変更 | 事業を民間や住民団体などへ委託したほうが、効率的に実施することができる事業。 | 1 |
事業統合 | 類似の目的や手法を持つ他の事務事業などと統合することにより、事業費の削減や効率化が図られる事業。 | 0 |
休 止 | ある一定の条件がそろうまで、その活動を一時的にやめる事業。 | 2 |
終 了 | 事業の予定期間が到来し完了となる事業。事業目的を達成したため終了する事業。 | 1 |
合計 | 203 |
今後の方向性のうち、「拡充」、「縮小」、「事業主体変更」、「休止」、「終了」とされた事務事業は、次の通りです。
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
土木施設の調査、設計および施工事業 | 道路改良等は、インフラの整備として重要と考える。 | 建設環境課 |
道路橋梁の維持管理事業 | 生活道路の保護、保全は十分して、道路瑕疵での事故をなくすように努める。 | 建設環境課 |
用地取得、収用および補償事務 | 狭あい道路事業の啓発に努め、道路拡幅を積極的に進める。 | 建設環境課 |
下水道維持管理事業 | 既設管の長寿命化計画により計画的に老朽管の補修や更新を行う。 | 上下水道課 |
子育て支援センター事業 | 城山保育園の園児数が30人を超えれば、支援センター所長と園長との兼務を解くよう考えていく。 | 子育て支援課 |
小・中学校環境整備事業(施設整備) | 学校の施設・環境を適切に維持していこうとすると、老朽化が進んでいるので今まで以上に修繕等が必要になっている。適切に対応をしていくとともに、修繕等の時期が遅れることで、多額の費用がかかってしまったり、修繕自体が不能になってしまわないよう、早いうちからの問題把握、修繕が求められる。 | 学校教育課 |
給食事務事業 | 給食食数(各小・中学校、幼稚園、保育園)の正確な把握と連携に努めることが重要である。 安全・安心な給食を提供するため、衛生管理・作業手順の徹底を図る。また、人員の拡充が必要である。施設・設備の老朽化に伴う、学校給食センターのあり方について研究をする。 | 学校教育課 |
スポーツ村管理運営事業 | 事務職員配置は、正職員と嘱託職員での構成に見直す必要がある。また、作業は、シルバー人材センターの一人に頼るところが大きい。スポーツ村を現在のように維持するために、早期に後継者の育成が必要である。 | 社会教育課 |
たん水防除事業 | 十ヶ川の整備計画もあるので十分調整の上、2か所の排水機場を更新整備する。 | 産業観光課 |
観光関係事業 | 本町の土産はこれだ。という特産品の開発、掘り起こしが必要と考える。 | 産業観光課 |
花かつみ園整備事業 | 観光資源としての活用の充実を図るためトイレ等の充実が必要と考える。 | 産業観光課 |
コミュニティ事業 | 現行の大字、自治会単位では、地域活動が困難になる恐れがある。南部コニュニティだけでなく、東部学区、英比学区にコミュニティが設立できるよう努める。 | 政策協働課 |
新庁舎建設事業 | 新庁舎建設の入札が無事終了し、事業進行に向けて諸問題に対処しなければならない。現行の職員数では新庁舎建設だけでなく、他の事務にも不足が生じるため相応の職員配置が必要と考える。 | 検査財政課 |
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
下水道委託事業(建設事業費) | 県の汚水処理構想や全体計画の見直し等で設計業務を行う。 | 上下水道課 |
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
農業共済事務組合関係事務 | 一部事務組合から組合方式になって事業としては終了となる。 | 産業観光課 |
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
土地区画整理組合事務の補助事務 | 清算をして解散し事業を終了する。 | 建設環境課 |
土地区画整理法第76条の許可事務 | 法的には必要な事務事業ではあり、土地区画整理事業の仮換地に係るものである。今後、土地区画整理事業があれば必要となる。 | 建設環境課 |
事務事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
町制60周年記念事業 | 全ての周年事業が成功裏に終えることができた。特に「住民の参画と協働」を実践でき、多くの住民の皆さんからお褒めの言葉をいただくことができた。 | 政策協働課 |
施策の目的・目標、施策の評価、今後の方向性、事務事業の改善の方向性は、以下のファイルをご覧ください。また、事務事業評価シートは政策協働課の窓口で公表しています。
平成25年度分行政評価(総合計画掲載順)
(ファイル名:25gyoseihyoka.pdf サイズ:646.02 KB)
平成25年度に実施した事務事業評価の結果を第5次阿久比町総合計画掲載順に一覧表にしました。