「あぐい女性の会男女共同参画講演会」が開催されました
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2月5日(日曜日)、あぐい女性の会男女共同参画講演会を中央公民館で開催しました。
今年度は、静岡大学の池田恵子教授をお招きし、「男女共同参画の視点で取り組む防災」についてご講演いただきました。当日は、防災ボランティアや消防団の方をはじめ行政協力員、町議員等、地域で先頭に立ち尽力されている方にも足をお運びいただき、総勢80名の方にご参加いただきました。
前半は、東日本大震災や熊本地震から浮かびあかった発災時の課題を中心としたお話。参加者は真剣な面持ちで聞いておられ、自身や家族、そして地域を振りかえっていらっしゃるようでした。
後半は、グループに分かれ、地震災害発生後に起こった問題にどう対処するか話し合いました。 どのグループも活発に意見を交わしあっておられ、参加者の意識の高さがうかがえました。
講演終了後、参加者からはさまざまな想いを感想に寄せていただきました。有意義な講演会になったことと思います。ご参加いただきありがとうございました。
講演会の様子です
熱心に意見を交わす参加者
参加者の声
・被災地での現実をもとに説得力のある支援のあり方を具体的に語っていただき、とても参考になった。
・「自分として何をやれるか、何をすべきか」等といったことについて整理したほうが良いと感じた。
・男女共同参画の視点を取り入れての講義は説得力があり、防災減災を考える上でベースとなる最重要な考え方であると思った。
・いざ自分たちに当てはめて考えると難しくてなかなか前に進まない。前もって準備しておくことの大切さがよく分かった。
講演の内容
東日本大震災をめぐるデータ
・高齢者が多く亡くなった。(犠牲者の6割強。)
・障がい者の死亡率は健常者の2倍以上だった。
・要援護者の避難行動についてみると、避難できなかった人の割合(18%)よりも、(できたが)避難しなかった人(24%)の方が多い。
その理由としては、
「設備や環境の問題から避難所では生活できないと思った」「他の避難者も多く、避難所には居づらいと感じると思った」が多い。
人々の多様性への理解=(支援だけでなく)あらゆる人が力を発揮できる ことが大切
性別・立場による困難の違いがある
・物資に関する要望の男女差・・・女性は生理用品や乳幼児用品の要望が高い。
・エコノミークラス症候群の重症者は女性に多い。
・DVや性暴力が被災地では実際に起こっている。
→「いかなる犯罪も許さない!」という地域リーダーの毅然とした姿勢が重要。
その他情報
・避難所の中に女性専用スペースが1つあるだけで、プライバシーの無い生活を支えられる。
・託児、託老施設の復旧が出来ていない状況では、共助で見守る意識が大切。
・特定の食品にアレルギーを持っている人への対策として、その方だけの調理時間を設けることは有効。
・役割を性別で固定せず、多くの人の意見が反映されるようにしたほうが全体として利点が大きい。
男女共同参画社会とは・・・?
男女共同参画社会とは、男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、個性と能力を発揮できる、多様性に富んだ活力ある社会のことです。