ヘイケボタルの一生
- [更新日:
- ID:641
7月
7月の上旬にメスは一度に50個から100個の卵を、水田や川の水辺にある草の根元や水ゴケに産み付けます。
卵は黄色で約0.6ミリメートルの大きさです。
2週間から3週間で卵からかえります。
7月下旬に孵化(ふか)した幼虫は、光を避けて水の中に入ります。
水ゴケに産み付けられたホタルの卵です。
光は弱いですが、卵も光ります。
8月~4月
幼虫は、ヒメモノアラガイなどの巻貝を食べながら4回の脱皮を繰り返し、終齢幼虫(5齢)になります。
ヒメモノアラガイを食べる幼虫。
幼虫も光ります。
5月
体長が15ミリメートルから20ミリメートルになった幼虫は、5月下旬から雨の夜などに陸に上がります。
陸に上がった幼虫は、分泌液を混ぜた土でまゆを作り、10日ぐらいでさなぎになります。
ほとんどのさなぎが土中数センチメートルのところで羽化(うか)するのを待っています。
土まゆの中で成虫になるのをじっと待ちます。
さなぎも光ります。
6月~7月
6月中旬から7月中旬の長期にわたってホタルは羽化します。
体長はオスが約10ミリメートルで、メスが約12ミリメートルです。
夜には淡い光を放ちながら夜の水田を飛び交い、日中には暗くて涼しい草の中などで静かに休んでいます。
1週間ぐらい生きて、子孫を残します。
淡い光を放ちながら求愛活動を行い、子孫を残します。
成虫になり約1週間で1年間の短い一生を終えます。