阿久比短歌の会「風」作品
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阿久比短歌の会「風」
作品 | 作者 | |
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呼び方を躊躇ってしまふ一頭の小さき蝶舞ふ蒲公英のうへ | 講師 | 中野 富恵子 |
能登地震がれきの中に残りたるさざんか一樹の紅著し | 山口 道子 | |
瓦礫より救い出されし老母あり庇ひし息子の命は還らず | 榊原 紘子 | |
暁にわずかな雨音うつつなかに吾も雨となり雨とロンドす | 富田 麻予 | |
海苔あぶるガスの火強く遠ざける昔の居間の火鉢こいしき | 加藤 知足 | |
喧嘩せし昔を憶う姉老いて亡母と見まがふ顔となりけり | 山下 喜美子 | |
年古ればトゲはいらぬとヒイラギは葉を丸くしてほのかに香る | 馬見塚 まり子 | |
蕗の薹庭に見つけて天ぷらに蕗味噌添えと夕食決める | 稲葉 富子 | |
ひな祭の歌二番まで暗じる三歳の曾孫(まご)に拍手喝さい | 南 比左子 | |
朝ドラも見慣れた番組も変わりゆく新年度とは破壊と創造 | 大村 浩嗣 | |
隣から卒寿の内祝(いわい)届け呉るあやかりたしと言葉を交わす | 大村 峯子 | |
マイク持ち一つ大きく頷きて「長﨑の鐘」を従姉歌えり | 木下 由香理 |
お問い合わせ
阿久比町文化協会事務局
電話: 0569-48-1111 内線1501
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