ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

あしあと

    阿久比短歌の会「風」作品

    • [更新日:
    • ID:5217

    阿久比短歌の会「風」

    四月歌会作品
    作品
    作者
    呼び方を躊躇ってしまふ一頭の小さき蝶舞ふ蒲公英のうへ
    講師 中野 富恵子
    能登地震がれきの中に残りたるさざんか一樹の紅著し

     山口 道子
    瓦礫より救い出されし老母あり庇ひし息子の命は還らず

     榊原 紘子
    暁にわずかな雨音うつつなかに吾も雨となり雨とロンドす

     富田 麻予
    海苔あぶるガスの火強く遠ざける昔の居間の火鉢こいしき

     加藤 知足
    喧嘩せし昔を憶う姉老いて亡母と見まがふ顔となりけり

     山下 喜美子
    年古ればトゲはいらぬとヒイラギは葉を丸くしてほのかに香る

     馬見塚 まり子
    蕗の薹庭に見つけて天ぷらに蕗味噌添えと夕食決める

     稲葉 富子
    ひな祭の歌二番まで暗じる三歳の曾孫(まご)に拍手喝さい

     南 比左子
    朝ドラも見慣れた番組も変わりゆく新年度とは破壊と創造

     大村 浩嗣
    隣から卒寿の内祝(いわい)届け呉るあやかりたしと言葉を交わす

     大村 峯子
    マイク持ち一つ大きく頷きて「長﨑の鐘」を従姉歌えり

     木下 由香理

    お問い合わせ

    阿久比町文化協会事務局
    電話: 0569-48-1111 内線1501