阿久比短歌の会「風」作品
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阿久比短歌の会「風」
作品 | 作者 | |
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聞きなしの言葉自づと口を衝きこの鳴きごゑは杜鵑なり | 講師 | 中野 富恵子 |
男孫の「マルセリーノの歌」聴けば筋は忘れしが悲しさ残る | 木下 由香理 | |
あの世にて作者に合わす顔もなし「源氏物語」まだ読み了へず | 山下 喜美子 | |
風止みて瞑想のごと木々静かわれも供なりしばし目を閉ず | 富田 麻予 | |
老いの身に猛暑の夏は耐え難し夏なかりせばと切に思へり | 榊原 紘子 | |
四人子(よたりご)と離ればなれの老婆囲み侍りて暮らす五匹の子猫 | 馬見塚 まり子 | |
山法師花盛りなり初夏の風の呼吸に合わせてそよぐ | 山口 道子 | |
清楚なりあやめの原種はなかつみ雨にうたれて項垂れており | 大村 浩嗣 | |
薫風に力借りても重き腰今年も梅を収穫し終う | 稲葉 富子 | |
青空に映える庁舎の赤瓦三州産を八重山に見る | 大村 峯子 | |
開きたる新聞の上に猫が乗るしばし窓外の緑眺めん | 南 比左子 |
お問い合わせ
阿久比町文化協会事務局
電話: 0569-48-1111 内線1501
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