阿久比短歌の会「風」作品
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阿久比短歌の会「風」
作品 | 作者 | |
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襠を当つる孫見る子のかほの安堵に少し混じる寂しさ | 講師 | 中野 富恵子 |
子と孫と歓声あげて見る花火母の横顔赤く染めたり | 木下 由香理 | |
語りたき友いませばと思ふ時在りし日のまま夢に出(い)でたり | 榊原 紘子 | |
伸びる竹天突くごとく迷いなく世に愁いなどあるもんか | 田中 洋子 | |
ブルーベリーの数珠玉の如く重なりて紫深し枝えだにゆる | 南 比左子 | |
野球観て帰りの雑踏兄ちゃんは両手に弟しっかり握る | 大村 峯子 | |
激暑でも極暑でもなし名前ない四十度超の日は何と名付けよう | 稲葉 富子 | |
古歌に触れよしとよく見てよしと思(も)う訪える吉野に天武帝偲ぶ | 馬見塚 まり子 | |
床傷に光があたり思い出が影絵のように刻よみがえる | 富田 麻予 | |
蝉鳴き止み鈴虫鳴いて秋は来ぬ空のキャンバス何を描こう | 大村 浩嗣 | |
亡き人に伝える術なし山法師あなたの庭に満開ですと | 山口 道子 | |
冷房の居間に見飽きし水戸黄門悪代官をまた捕縛する | 山下 喜美子 |
お問い合わせ
阿久比町文化協会事務局
電話: 0569-48-1111 内線1501
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