広報 あぐい
2010.7.15
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苗代句会作品集

 
五月雨さみだれや日記とぼしき日の続く 岡戸 隆明
老鶯ろうおうや悲しき説話せつわ残る里 赤津 千城
青き陽を透かしてまろき実梅かな 新美 弘子
あおぎ見る者なきさとの実梅かな 豊田 定男
バス停にねこさがすビラ五月雨さみだるる 北中 祥子
診察しんさつ予約よやくを午後に麦の秋 菅原ルリ子
陶榻とうとうの上にひろいし実梅置く 新美 京子
拾い来し実梅机上きじょうれきざす 浅利 和子
五月雨や無我むがいた御髪剃おかみそり 溝口スミ子
はり持つて妻のいねむり五月雨 前田 泰男
新緑しんろくの風を友とし一万歩いちまんぽ 深谷  靖
五月雨や工事こうじはじまる案内あない来る 新美八枝子
一キロの馬穴ばけつおきて実梅みうめがり 下内のぶゆき
五月雨や碁敵ごがたき顔笑えみかえす 井本 庄一
五月雨や猫につられて大欠伸おおあくび 安井まこと


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