平成23年度分の行政評価の結果を公表します
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行政評価とは
行政評価とは、「行政の行っているさまざまな仕事が、その費用に見合うだけの効果(成果)を出しているか」、「無駄や重複している部分はないか」などといった視点から行政の仕事を見直し、行政の進め方を改善していく取り組みです。
目標を明確にして客観的な評価を行うことで、住民ニーズに対応したより良いサービスを効果的・効率的に提供することができ、その評価結果に基づく改善を次年度以降の計画、事業に反映させるものです。

行政評価の目的
阿久比町では、次に掲げる3つの目的に重点を置いて行政評価を行っています。
- 施策、事務事業の改善・改革
行政評価システムでは、担当職員の客観的な評価による改善・改革の提案と、事務事業の組み合わせとしての施策の方向性を明確にすることで計画・実施・評価・改善へつなげていきます。 - 職員の意識改革と政策形成能力の向上
行政評価では、それぞれの事業を目的から見直します。評価することにより、目的意識、成果意識、コスト意識といった職員の意識改革を図り、また評価システムを継続的に運用することにより、職員の政策形成能力の向上を図ります。 - 住民への説明責任
行政評価では、行政サービスを提供したことにより住民がどれだけ満足したかという成果の概念と、人件費を含めたコストと成果の関係を評価し、改善・改革を検討します。
この結果を住民に公表することで、行政としての説明責任を果たしていきます。

行政評価の取り組み
自分たちの仕事を今まで以上によく知り、より良い事務事業にしていくという前向きな取り組みにより、職員自らが考え、それぞれの仕事を見つめ直し、より良い行政に変えていくことを目指します。
行政評価は、まず担当者が行う「一次評価」と、所管する課長が行う「二次評価」を経て、町幹部が行う「最終評価」の3段階で行いました。

評価対象事務事業数
3段階の評価をすることにより、課題や改善すべき点を洗い出し、各施策の目指すところを明確にし、現状を客観的に分析することで、施策の今後の方向性を明示します。
平成23年度分として、205の事務事業評価を実施しました。
今回示された今後の方向性の内訳と結果は、次の通りです。
今後の方向性 | 内 容 | 件数 |
---|---|---|
拡 充 | 投入量(人・予算など)を増加し、事業を拡大もしくは重点化して実施することで、さらに大きな成果を挙げる事業。 | 11 |
改 善 | 投入量(人・予算など)はそのままで、事業手法などを見直すことにより、有効性や効率性などの改善を図る事業。 | 102 |
現状維持 | 投入量(人・予算など)と事業手法はそのままで、現在の成果を維持する事業。 | 83 |
縮 小 | 投入量(人・予算など)を削減し、効率性を高める事業。社会環境変化等の行政需要に照らし、事業の縮小がやむを得ないと判断される事業。 | 1 |
事業主体変更 | 事業を民間や住民団体などへ委託したほうが、効率的に実施することができる事業。 | 2 |
事業統合 | 類似の目的や手法を持つ他の事務事業などと統合することにより、事業費の削減や効率化が図られる事業。 | 5 |
休 止 | ある一定の条件がそろうまで、その活動を一時的にやめる事業。 | 0 |
終 了 | 事業の予定期間が到来し完了となる事業。事業目的を達成したため終了する事業。 | 1 |
合計 | 205 |
今後の方向性のうち、「拡充」、「縮小」、「事業主体変更」・「事業統合」、「終了」とされた事務事業は、次の通りです。なお、担当課は評価を実施した平成23年度の所管課を表示しています。
事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
用地取得、収用および補償事務 | 地元と協力して、計画的に道路拡張を行う。また、用地事務の継続性を確保する「阿久比町狭あい道路の整備に係る後退用地等の確保に関する要綱」を制定し、道路用地の確保に努める。 | 建設課 |
下水道維持管理事業 | 計画的な維持管理を行うため、管渠の老朽化や誤接続の状況を調査する。 | 上下水道課 |
災害対策施設整備事業 | 防災施設の強化を図ると伴に、住民の防災に対する体制を強化し、災害に強い安全・安心なまちづくりに努める。 | 防災交通課 |
保育園事業 | 今後も家庭での保育に欠ける児童を保育所において保育していく。また、来年度、新保育所にて一時預かり事業を展開していく。 | 住民福祉課 |
施設整備事業 | 英比小学校区の3保育所を施設の老朽化により統廃合し、耐震化の整った新保育所の建設を実施する。 | 住民福祉課 |
福祉医療費助成事業 | 福祉医療助成事業は、県制度に沿った事業であるが、町単独事業として精神障害手帳1・2級の方を対象に、全疾病の医療費を平成24年10月から無料化していく。 | 保険課 |
幼保小中一貫教育プロジェクト | 学校での取り組みに加え、地域・家庭での取り組みも周知するとともに、地域ボランティアや支援員の活用を積極的に取り入れ、全町で取り組を強化していく。 | 学校教育課 |
幼・小・中施設管理事務 | 中学校のプール建設や小中学校の普通教室のエアコン設置を始め、学校間格差が生じないよう施設の計画的な維持管理を行う。 | 学校教育課 |
観光関係事業 | 観光協会は平成23年度に設立した直後であり、今後の方向性についても検討段階である。平成24年度から観光関連の事業を、産業課に新設する観光係に集約して行うことになっているが、職員の適正配置、事業費の適正配分により、事業効果を高める必要がある。 | 産業課 |
議会活動の広報事務 | 平成24年度より、会議録の検索システムを導入することにより紙ベースの提供の是非を検討する必要がある。また「議会だより」の発行については、「より早く、より見やすく、より安く」を念頭に検討する必要がある。 | 議会事務局 |
庁舎建設事務 | 今年度策定した新庁舎建設基本構想に従い、早期に建設を目指す。非常時においては災害対策の拠点となり、また町民からの要望が多いホール機能を併せ持つ庁舎とするために早急に設計に入るよう努めなければならない。 | 総務課 |
事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
勤労者住宅資金関係事業 | 制度の存廃を含めてあり方を検討する。 | 産業課 |
事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
スポーツ教室事業 | 総合型地域スポーツクラブがスポーツ教室を自主運営できるよう支援し、スポーツ人口の増加を図る。 | 社会教育課 |
農業共済事務組合関係事務 | 国の補助金削減を契機に、1県1組合化について検討がなされている。加入農家のメリット・デメリット、従来の設置者である市町のメリット・デメリットについて十分検討する必要がある。将来的には、組合と農家の橋渡しをいつまで分担するかについては、検討を要するが、町としても農家の経営や共済の問題について承知していることが望ましい。 | 産業課 |
事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
放置自動車の事務 | 放置車両の処分を実施している課に担当窓口を一本化した方が良いので、今後統合する。 | 防災交通課 |
家庭教育事業(親子) | 今後も子育てネットワーカーによる育児相談や講演会などを積極的に提供していく。また、子育て支援センターとの事業統合も視野に入れて実施していく。 | 社会教育課 |
各種協議会事務局庶務 | 農業施策に対して、農家の意向を反映させるため、さまざまな組織を作ることが行われているが、構成員は同じになる場合が多いので、これらの統合について検討する。 | 産業課 |
人権教育講演会事業 | 人権教育講演会事業・男女共同参画対策事業は、同趣旨の事業であり講演会については、合同講演会として開催し事業統合する。 | 社会教育課 |
男女共同参画対策事業 | 人権教育講演会事業・男女共同参画対策事業は、同趣旨の事業であり講演会については、合同講演会として開催し事業統合する。 | 社会教育課 |
事業名 | 評価者のコメント | 担当課 |
---|---|---|
阿久比中部土地改良区指導事業 | 阿久比中部地区に関しては、平成24年度の解散を目指す。将来的には、新たな土地改良区の設立により指導事務が必要である。 | 産業課 |
施策の目的・目標、施策の評価、今後の方向性、事務事業の改善の方向性は、以下のファイルをご覧ください。また、事務事業評価シートは政策協働課の窓口で公表しています。
平成23年度分行政評価(総合計画掲載順)
(ファイル名:23gyoseihyoka.pdf サイズ:605.41 KB)
平成23年度に実施した事務事業評価の結果を第5次阿久比町総合計画掲載順に一覧表にしました。