下水道使用料の改定
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令和7年4月1日および令和9年4月1日から下水道使用料を改定します
阿久比町では下水道事業の経営の健全化を図るため、使用料改定を実施します。
なお、改定による急激な負担増を避けるため、令和7年4月1日からと令和9年4月1日からの2段階での改定を予定しております。
物価高騰などのご家庭への影響が続く中、下水道を使用されるみなさまにはご負担をおかけすることとなりますが、将来にわたり安定した下水道サービスを提供するため、ご理解とご協力をお願いいたします。
どうして使用料改定が必要なのでしょうか?
下水道事業は、下水道使用者からの使用料で事業費をまかなう「独立採算」が基本原則です。
しかし、下水道の維持管理や管の建設にかかる費用を、使用料のみでまかなえておらず、不足額の一部を一般会計、つまり下水道を使用していない方々も負担している税金で補っています。
人口減少や節水型機器の普及等に伴うサービス需要の減少や、施設の老朽化に伴う改築事業費の増加が見込まれることから、今後も使用料収入は不足する見込みです。
現在の状況が続いた場合、下水道事業の経営が困難となり、必要な更新工事等ができなくなります。
その結果、老朽化した下水管の破損による道路陥没や土壌の汚染、下水道の使用禁止など生活に支障をきたす恐れがあります。
こうしたことから、適正な使用料をもって独立した下水道事業経営を目指すため、使用料改定を行うことになりました。
いつから使用料が変わるのでしょうか?
令和7年3月31日以前から下水道を使用している場合は、令和7年7月検針分(8月請求分)から、令和7年4月1日以降に下水道を使用し始めた場合は、令和7年5月検針分(6月請求分)から新料金で請求します。
新しい使用料体系はどのようになるのでしょうか?
料金区分 | 排出量 | 改定前 | 1回目改定 (R7年度~) | 2回目改定 (R9年度~) |
基本使用料 | - | 800円 | 900円 | 1,000円 |
従量使用料 | 10立方メートルまで | 0円 | 10円 | 20円 |
11~20立方メートル | 90円 | 120円 | 145円 | |
21~40立方メートル | 105円 | 130円 | 155円 | |
41~100立方メートル | 130円 | 140円 | 165円 | |
101~500立方メートル | 165円 | 170円 | 205円 | |
501立方メートル以上 | 210円 | 215円 | 260円 |
※上記使用料体系はすべて1月あたりの税抜き金額表示です。
※今回の改定では、水道料金の改定はありません。
第1段階の改定で使用料はどれくらい変わるのでしょうか?
排出量 | 改定前 | 改定後 | 増額 |
---|---|---|---|
10立方メートル | 800円 | 1,000円 | 200円 |
20立方メートル | 1,700円 | 2,200円 | 500円 |
30立方メートル | 2,750円 | 3,500円 | 750円 |
40立方メートル | 3,800円 | 4,800円 | 1,000円 |
50立方メートル | 5,100円 | 6,200円 | 1,100円 |
令和7年4月改定の1段階目時点の計算例(1か月あたりの排水量が20立方メートルの場合)
基本使用料:900円
従量使用料:1,300円
- 10立方メートルまで:10円×10立方メートル=100円
- 11~20立方メートル:120円×10立方メートル=1,200円
- 100円+1,200円=1,300円
合計:2,200円
※上記は1か月分の税抜き額ですが、実際は「2か月分を税込みでまとめて請求」します。
下記の「改定後の請求額例(1段階目)」をご参考ください。
改定後の請求額例(1段階目)
使用水量/下水道使用料 | 改定前 | 改定後 | 増加額 |
---|---|---|---|
0立方メートル | 1,760円 | 1,980円 | 220円 |
10立方メートル | 1,760円 | 2,090円 | 330円 |
20立方メートル | 1,760円 | 2,200円 | 440円 |
30立方メートル | 2,750円 | 3,520円 | 770円 |
40立方メートル | 3,740円 | 4,840円 | 1,100円 |
50立方メートル | 4,894円 | 6,270円 | 1,376円 |
100立方メートル | 11,220円 | 13,640円 | 2,420円 |
150立方メートル | 18,370円 | 21,340円 | 2,970円 |
200立方メートル | 25,520円 | 29,040円 | 3,520円 |
前月分31立方メートル | 後月分30立方メートル |
---|---|
基本使用料 | 基本使用料 |
900円 | 900円 |
従量使用料 | 従量使用料 |
(1~10立方メートル) 10立方メートル×10円=100円 | (1~10立方メートル) 10立方メートル×10円=100円 |
(11~20立方メートル) 10立方メートル×120円=1,200円 | (11~20立方メートル) 10立方メートル×120円=1,200円 |
(21~31立方メートル) 11立方メートル×130円=1,430円 | (21~30立方メートル) 10立方メートル×130円=1,300円 |
計31立方メートル | 計30立方メートル |
900円+100円+1,200円+1,430円=3,630円 | 900円+100円+1,200円+1,300円=3,500円 |
税込計算 3,630円×1.1=3,993円 | 税込計算 3,500円×1.1=3,850円 |
下水道使用料 前月分3,993円+後月分3,850円=7,843円
第2段階の改定で使用料はどれくらい変わるのでしょうか?
排出量 | 改定前 | 改定後 | 増額 |
---|---|---|---|
10立方メートル | 800円 | 1,200円 | 400円 |
20立方メートル | 1,700円 | 2,650円 | 950円 |
30立方メートル | 2,750円 | 4,200円 | 1,450円 |
40立方メートル | 3,800円 | 5,750円 | 1,950円 |
50立方メートル | 5,100円 | 7,400円 | 2,300円 |
令和9年4月改定の2段階目時点の計算例(1か月あたりの排水量が20立方メートルの場合)
基本使用料:1,000円
従量使用料:1,650円
- 10立方メートルまで:20円×10立方メートル=200円
- 11~20立方メートル:145円×10立方メートル=1,450円
- 200円+1,450円=1,650円
合計:2,650円
※上記は1か月分の税抜き額ですが、実際は「2か月分を税込みでまとめて請求」します。
下水道使用料改定に係るQ&A
Q.使用料の改定はどのように決まりましたか?
A.令和4年度に阿久比町経営戦略および経費回収率向上に向けたロードマップを策定し、使用料改定についてはロードマップで令和5年度から令和6年度にかけて検討する旨を記載しました。
このことを受けて、令和5年10月から令和6年5月まで計4回、大学教授、税理士、上下水道使用者および商工会からなる「阿久比町下水道使用料審議会」を開催しました。そこで、令和5年10月30日に町長より「適切な下水道使用料の在り方について」諮問がなされ、令和6年5月22日に審議会から町長へ「下水道使用料を改定すべき」との答申がなされました。
Q.下水道使用料が値上げすると、水道料金も値上げになりますか?
A.今回の値上げは下水道使用料のみであり、水道料金については変更はございません。
Q.前回の使用料改定はいつですか?
A.本町の下水道使用料体系は、平成6年の下水道供用開始時より一度も改定しておりません。
Q.なぜこれまで使用料改定をしてこなかったのですか?
A.平成31年4月1日より、地方公営企業法を適用し公営企業会計に切り替わり、下水道事業の経営状況をより正確に把握することができるようになりました。また、総務省が掲げる適正な使用料単価の目安である1立方メートルあたり150円(本町は現状1立方メートルあたり103円程度)を目標とする必要があることから、使用料改定の検討に至りました。
Q.今後また使用料改定を行う予定はありますか?
A.令和7年から令和11年にかけて2段階の使用料改定を行ないますが、今後も5年に1回程度の頻度で経営戦略の見直しおよび使用料改定の検討を実施し、「総務省が掲げる適正な使用料単価の目安である1立方メートルあたり150円の達成、維持」に努めていきます。
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