適正な下水道使用料の在り方について答申を受けました
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田中町長(右)へ答申書を手渡す荻原会長(左)
阿久比町では、昭和63年に公共下水道事業に着手し、平成6年の供用開始以降、消費税率改定による使用料改定を除いて一度も使用料の改定を行うことなく下水道サービスの提供に努めてきました。しかし、これまでの経営努力にも関わらず経費回収率は60%前半の低水準で推移しており、本町下水道事業においては、不足する収入を一般会計から繰り入れているのが現状です。
また、今後の公共下水道事業は、少子高齢化による人口減少や節水機器の普及などから水需要が減少し、下水道使用料の増加が見込めず、下水道施設の耐震化についても課題となっています。
こうした現状を踏まえ、諮問事項である「適正な下水道使用料の在り方」について、公営企業としてのあるべき姿に立ち返り、阿久比町の下水道事業の将来を見据えて、さまざまな観点から4回にわたる慎重な審議が行われました。
答申の概要
2024年5月22日、阿久比町水道料金及び下水道使用料審議会から、適正な下水道使用料の在り方について答申を受けました。
その概要は以下のとおりです。
- 使用料算定期間は、令和7年度から令和11年度までの5年間とする。
- 二部使用料制及び累進使用料制を継続する。
- 基本水量制を廃止する。
- 使用料体系の単価設定は、150円/立方メートルを目標とする。
- 基本使用料は、1,000円/月とする。
- 排水量区分ごとの単価は、累進性を確保しつつ、排水量が大きくなるほど改定倍率を低くする。
- 下水道使用料の改定については令和7年度と令和9年度の2段階で実施することが適当である。
また、附帯意見は以下のとおりです。
- 激変緩和措置として段階的な改定が適当であるが、150円/立方メートル相当と なる時期を特別な事情がない限り令和9年度までに行うこと。
- 阿久比町下水道事業の経営維持、改善の努力等を今後も継続し、その内 容を広く使用者に公表すること。
- 今後も定期的に使用料改定の検討を実施し、経費回収率100%の達成、 維持に向けて努力すること。
- 次回改定時には、従量使用料の排水量区分についても整理し、適当な使 用料体系を検討すること。
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