令和2年3月定例会　町長施政方針

3月4日に開かれた令和2年阿久比町議会第1回定例会の冒頭で、竹内啓二町長が令和2年度の施政方針を述べました。（抜粋して掲載します。）

世界各地で新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染者数は日々増加しています。

本町では、阿久比町新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、ホームページや電光掲示板で情報公開しているほか、相談窓口の設置、各種イベントなどの中止または延期などを実施しています。町民の皆さんの生活に大きな影響を与えることとなり、ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただき、町民と一丸になって感染症対策を進めていきたいと考えています。

令和2年度の各事業については、阿久比町の宝である子どもたちが、健康で輝きながら育つように、また、全ての子育て家庭が安心して子育てができるよう支えるため、令和元年度と同様に、「教育と子育て支援のまちづくり」に主眼を置きます。子どもたちが安心して暮らせる、子育てにやさしい、子育てしやすいまちづくりを推進するため、第5次阿久比町総合計画の最終年次として、次に掲げる施策を目標に予算を編成しました。

有料道路コンセッション関連事業の「愛知多の大地」を策定中の次期町総合計画と町都市計画マスタープランに、緑とふれあえる交流拠点として位置付けるとともに、新設される知多半島道路上りパーキングエリアの整備に伴い、町が所有する道路・水路用地の付け替えを行います。道路関係は、道路・交通網の整備や修繕計画に基づいた道路舗装の修繕を行います。市街地、公園・緑地、水道施設の耐震化などの整備も引き続き推進します。

ホタルの生息できるみどり豊かな自然環境の保全に努めます。家庭系ごみを削減する目標が達成されなかった場合、令和2年度以降にごみ有料化の導入を検討します。防災、災害対策については、河川監視カメラを増設し、緊急情報などを伝達する同報系防災行政無線設備のデジタル化工事を実施するとともに緊急情報配信機能の拡充を図ります。

子育てと就労の両立を支援するため、病児保育事業所を10月に開設します。放課後児童健全育成事業について、受け入れクラス数を拡充するとともに、夏休み・冬休みの長期休暇を対象としたクラスを新設します。

東部小学校と英比小学校での学校選択制の実施、文部科学省が掲げるGIGAスクール構想の実現に向けた学校における高速大容量ネットワーク環境（校内LAN）の整備や、中学校の生徒数増加に伴う、阿久比中学校校舎増築等工事の設計業務を行います。新学校給食センター建設については、9月の供用開始に向けて順調に進めています。社会教育施設については、スポーツ村野球場の多目的トイレを設置します。

農業振興地域計画の全体見直しを進め、農地中間管理機構を活用した担い手への農地集積の推進や、経営所得安定対策の参加促進を図ります。宮津地区土地改良事業については、事業計画の策定に向けて、関係機関との調整を進めます。農業用施設については、阿久比排水機場の更新整備事業を継続して推進し、農業用ため池の地震対策ため池防災工事を愛知県とともに進めます。

住民サービスの向上と事務の効率化を図るためAI通訳機の運用方法を検討するなど、AI・ロボティクスの活用を推進します。阿久比プレイガーデンプロジェクト事業では、スポーツ村やふれあいの森を利用した親子で参加できる事業の開催や、阿久比駅前の看板改修などによるシティープロモーションを行います。

以上のように令和2年度は、町民の暮らしに密着型の予算編成を心掛けました。

新たなウイルスが世界を揺るがし、日本でも感染者が増え続けていますように、本町を取り巻くさまざまな状況は、刻々と変化のスピードを速めています。

安全で安心して暮らせるまちづくりを進め、多様化する町民ニーズに対応できるよう、現状に満足することなく施策を向上させるとともに、これからの主役である「輝く子どもたちの未来」のため、職員一丸となって、各事業に懸命に取り組んでまいります。議員各位をはじめ、町民の皆さんの格別のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。