第201号 令和6年5月1日発行

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新美三喜雄 議員

新美三喜雄 議員(新済会)

文化財・民俗資料の保護と公開

全ての文化財に触れる機会を検討する

   …町長   …副町長        
  …総務部長   …民生部長   …建設経済部長   …教育部長
 文化財とは、長い歴史の中で生まれ、先祖によって今日まで守り伝えられてきた古い建物・技術・生活の習わしなどを指す。これら文化財は、私たちの暮らしや心を豊かにしてくれるものであり、先祖が残してくれた財産を未来の子どもたちに確実に受け継いでいくことが求められている。本町についても「阿久比町文化財保護条例」に基づき取り組みを進めている。また民俗資料とは、民俗学の基本となる資料で、風俗・習慣・伝説・歌謡・生活用具・家屋など古くから民間で伝承されてきた資料で一部は民俗文化財で後世に伝えるべきものとして保護している。
 文化財調査委員会の役割と機能。
 調査委員は4名で埋蔵文化財研究会員7名で構成されている。町教育委員会の諮問等に応じ、意見を述べる。町指定文化財の登録に係る助言、町内の文化財の保護・活用に関する調査、研究を行う。
 文化財・民俗資料の保護の現状。
 阿久比町文化財保護条例に基づき27件を町指定し、各所有者や管理責任者が適切に管理している。文化財以外のものはエスペランス丸山駐車場南側にある民俗資料庫で保管している。
 町文化財である阿久比谷虫供養つけたり掛軸4幅の補修とは。
 4幅について愛知県文化財保護指導委員より、経年劣化による状態悪化の指摘と早急な修復実施を求める問題提起があった。掛軸は12地区からなる虫供養保存会の所有であることから修繕の実施、費用負担面で全地区の総意が必要である。現在、保存会に意見を聴取しており、永続的に保存できるよう働きかける。
 本町の財産である文化財・民俗資料の町民への公開のあり方。
 常時ご覧いただける文化財の他、山車や虫供養付掛軸など公開の時期が限られているものがある。公開の機会がない文化財については所有者に伺い、何らかの形で公開できるよう検討する。民俗資料庫にある民俗文化財は、希望があった時やイベント開催時に一般公開している。

町立公民館の利用のさらなる活用

地区公民館のこれからの在り方を検討する

 町及び地区の活性化を図るための地区公民館の活用をさらに推進するため、より良い制度の見直しを考える。
 中央公民館と町立地区公民館の利用のすみわけ。
 中央公民館は、町民全体活動拠点として町民の自主的な活動を主体とした生涯学習活動を支援する。地区公民館は住民同士の交流など気軽に集える施設としている。
 各公民館の利用のバラツキをどう考えるか。
 施設により規模などが異なり、運用方法についても指定管理者の考えもあるためバラツキは起こり得る。中央公民館担当職員と地区で地区公民館のこれからの在り方を一緒に考え、利用しやすい地区公民館の構築に努める。
 特定災害による公民館補修費の補助制度。
 特定災害に特化した補助制度は現在ない。現制度の「阿久比町立施設大規模修繕等実施要綱」を活用いただきたい。

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