第200号 令和6年2月1日発行

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新美 加寿奈 議員

新美 加寿奈 議員(JCPあぐい)

豊かな自然と景観を活かすまちづくり

実現目指し、推進・誘導を図る

   …町長   …副町長        
  …総務部長   …民生部長   …建設経済部長   …教育部長
 第6次阿久比町総合計画には「輝く子どもたちをみどりが包むまち・あぐい」という、まちの将来像が大きくうたってあり、これからのまちづくりに向けた特性として「広がる空とみどり豊かな自然に包まれた住環境を有するまち」ともある。
 一方で、土地利用構想図の農業系ゾーン、自然環境系ゾーン、時には住居系ゾーンにも散見される「太陽光発電パネル設備」に対する疑問や不安の声が住民からあがっている現実がある。
 脱炭素社会に向けて、再生可能エネルギーの推進、普及は大切だが、不適切な開発計画によるさまざまな問題が全国でも多数発生しており、太陽光発電設備の設置場所、規模、事業者など条件によっては今後、町の負の財産となりうるのではないか。
 町内の産業用太陽光発電設備施設の推移は。
①施設数。
②面積。
 ①令和4年度末396件、令和5年11月20日現在404件。

②野立て太陽光発電設備は72件で、154,380㎡。令和3年度末は129,492㎡、令和4年度末は138,011㎡。

 ガイドラインとは、指針や方向性を示した手引きであり、推奨する行動規範である。本町にとって適正な開発を見極めるためにも「阿久比町太陽光発電設備の設置等に関する条例」を制定してはどうか。
 「地域脱炭素化促進事業の促進区域の設定に関する愛知県基準」が示され、促進地域に設定することが適切でない区域に「砂防指定地」などが示されている。町ガイドライン以外の遵守すべき関係法令で違反事例の責任を問うことは可能と考えており、現時点で条例制定は考えていない。
 総合計画の基本目標では「農業」の基本方針として「若い世代の農業の担い手を育成及び確保を図り、耕作放棄地の対策をすすめる」とあるが、現段階での取り組みと成果は。
 本町では、関係者で構成するサポートチームが新規就農者と面談し、技術的なアドバイスを行うほか地域農業者との交流に努めている。本町は、畑作農業の適地が少ないため、自営・独立就農者が少ないが、関係機関と連携し、就農者の支援に努める。
 令和4年度の荒廃農地調査では、約24haを確認した。荒廃農地の発生防止のため、地域計画の策定に努める。
 ホタル生息分布調査の結果、川沿いで多くのホタルが発見されている。また、湿地や権現山など、貴重な生物の生息環境もある。太陽光パネルが無作為に造られないような対策で、最低限の景観を守ることはできないか。
 町都市計画マスタープランにおいて、ホタルの生息地の河川沿いの優良農地と良好な田園風景、板山高根湿地は、適正な規制と誘導により抑制し、地域の景観資源の改変をできるだけ避けるように努めていく。

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