第200号 令和6年2月1日発行

〈長野県茅野市役所〉
AI乗合オンデマンド交通
【視察目的】

 来るべき超高齢社会を見すえ、町の公共交通網の在り方、対策を考える参考とする。

AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」の特徴

 利用者が設定した行き先と時間に合わせ、最適な配車・ルート設定をAIがリアルタイムに行う。

 人手不足が深刻さを増すであろう近未来は、AIを活用しての配車、ルート設定、自動運転を考えざるを得ないと痛感した。

〈長野県下諏訪町役場〉
消防団入団促進の取組み
【視察目的】

 消防団員の入団促進に向けた取組み、考え方を学ぶ。

下諏訪町の取組み

・区長会との懇談は団長が座長として、各分団長が現状報告の上、意見交換をしている。

・消防ふれあい広場を開催、消防団について「見て・聞いて・体験して」親しみを持ってもらう。

・退職報償金を1年刻みにして、退職者に恩恵を受けてもらう。

・今年度「操法・ラッパあり方検討委員会」を実施し、消防団員の負担軽減を考えていく。

(委員長 竹内 卓美)

おひとりさま事業と終活事業
【視察目的】

 独居者への支援と自身の死後の相談支援の仕組みについて学ぶ。

おひとりさま事業

 閉じこもりや社会的孤立を解消する事業を展開。

①普及啓発の出前講座

②相談窓口の設置

③おひとりさまサロン

④生活役立ちガイド作成

終活事業

 独居の世帯増加と遺産、無縁仏等の心配があったため支援。

①コンシェルジュ設置

②終活登録の情報提供

③専門家相談

④市内業者と葬儀契約

⑤遺品整理見積もり等

 独居でも最後まで安心して暮らせるまちとして行政が寄り添い住民福祉を推進している。

学校図書館事業(文部科学大臣賞受賞)
【視察目的】

 学習の入り口である図書館が子どもたちに与える影響を学ぶ。

 図書館スーパーバイザーの存在が大きい。子どもたちが興味を持てる配慮が多彩。

①本に親しむ時間の確保

②授業計画に位置付け

③図書館司書との連携

文化創造拠点シリウス

 図書館、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場を中心とした文化複合施設。

(委員長 都築 清子)

 昭和町は、昭和46年に町制が施行され、昭和村から昭和町になったのち、一度も合併することなく、令和3年に町制施行50年を迎えた。面積9.08㎢、人口2万1,183人。甲府市に隣接することから幹線道路の整備と併せ、国母工業団地と釜無川工業団地合わせた約161haが整備され、また、12か所合計約148haに及ぶ土地区画整理事業などの市街地整備が進み、山梨県内でも有数の人口増加率が高く、基盤整備の整った都市として発展してきた。周辺では、リニア中央新幹線山梨県駅の設置が予定され、静岡県と長野県を結ぶ中部横断道や新山梨環状道路整備も進められており、今後の広域的な交通条件の向上により、更なる発展が期待されている。

 昭和町議会は「政策づくりと監視機能を十分に発揮している議会」として、全国町村議会議長会表彰を受けている。研修では、その取り組み内容等について説明を受け、意見交換を行った。

・山梨学院大学との提携協定の締結

・議会基本条例の制定

・議会災害対策本部設置要綱の制定

・町民参加型政策提案学習会の開催

・昭和町議会業務継続計画の策定

・議会モニター制度の導入

・タブレット端末の導入

 リニア中央新幹線は、東京都から大阪市に至る438㎞の新幹線の整備計画路線。品川〜名古屋の区間について令和9年以降の先行開業を目指して平成26年度に着工されている。最高設計速度は時速505㎞で、品川〜名古屋間を最速で40分で結ぶ予定。

(委員長 瀧塚 政明)

 美里町は、基幹産業は農業で面積の70%が米・野菜・果樹等、県下の食料基地であり、柴田町は、花のまちとして四季折々の花が楽しめ、春のさくらまつり(一目千本桜)には、25万人が訪れる観光のまちとして、宮城県の中でも、特色のある二町だった。

 二町とも令和4年度町村議会広報全国コンクールにおいて奨励賞を受賞しており、今に至る改善のいきさつについて、事前に二十数項目の調査事項を提出し回答を頂いた。

①本会議の音声データの早期議事録化により、議会だより作成に即活用されている。

②議会情報を議会だより紙面だけに頼らず、HPのYouTubeを利用した動画と紙面をQRコードで結び、広報する手段を使い分けている。

③コンテンツにおいては、広聴として議員が町民と直接懇談する議会懇談会を年に複数回開催し、住民参加型の編集を目指している。

④委員会の編集作業では、委員全員が共通のタブレット端末を利用し、編集の効率化も図られている。

 今後、議会活動の広報・広聴の重要性を再認識して、委員全員で改善に取り組む。

(委員長 新美三喜雄)