第200号 令和6年2月1日発行

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新美 三喜雄 議員

新美 三喜雄 議員(新済会)

本町の未来はどうなる!

課題解決し計画的に取り組む

   …町長   …副町長        
  …総務部長   …民生部長   …建設経済部長   …教育部長
 千葉大学大学院教授 倉阪秀史氏らの研究プロジェクトの成果物として「未来カルテ」に出会った。
 「未来カルテ」は、国勢調査や国立社会保障・人口問題研究所の人口予測などの各種統計データを用いて、人口減少や高齢化に対し何も対策せず、現在の傾向が継続した場合の、産業構造、保育、教育、医療、介護の状況、公共施設・道路、農地などの維持管理可能性、住宅の供給可能性、再生可能エネルギーによる自給可能性などの分野について、将来の状況をシミュレートし、数値で視覚化したプログラムである。自治体の政策・総合計画の検討に活用されるだけでなく自治体職員、地域住民の勉強会など将来の課題に気づくために活用されている。私は、ここからあぶり出される課題解決が、まちの総合計画と整合性が取れている事が重要だと感じる。

 農業就業者が2050年には半減が予測されているが、どのように農地を守り、みどりを守るには、具体的に何を進めていくべきか。
 モデル地区を新たに設け、これまでの人・農地プランの現況地図等を基に、農業者ごとの集約化を図りながら地域の課題や実情を踏まえた地域計画の作成に努める。また環境保全型農業の推進を図るとともに、有機農業への取組も検討する。
 令和元年9月に実施した住民意識調査にて、満足度が低く重要度の高い「道路・交通網」について、どのような施策を進めているか。
 第6次総合計画の方針に沿って、事業の推進を図っており、名古屋三河道路は、推進協議会において国へ要望している。都市計画道路名古屋半田線は、県が用地交渉をしており、本町も、高根台から白沢へのアクセス道路を検討している。都市計画道路矢高横川線は、宮津から半田市の間で、道路線形を変更する知多都市計画道路の変更案の縦覧を行った。都市計画道路環状線は、早期に実現できる方法を検討するため、県、半田市と勉強会を開催し、県が現実的と考える案を含め協議をしている。狭あい道路の整備は、これまでに約4㎞解消した。主要幹線道路は、道路舗装修繕計画を更新し、計画的に補修する。
 同様に、満足度の低い施策として「商業」があり、駅前開発の商業施設もその一環とみるが進捗は。
 阿久比駅周辺の整備は、県都市計画課市町村まちづくり支援窓口の指導を受け、課題の整理を行っている。阿久比駅への渋滞対策として、県の阿久比川改修事業に合わせて、駅東側にアクセスする道路を検討している。
 空き家の発生が予測されるが、解決策である「空き家バンク」の進展は。
 愛知県司法書士会、愛知県宅地建物取引業協会、愛知建築士会、町シルバー人材センターの4団体と協定を締結し、空き家バンクを開設した。空き家バンクは、相談したい方が、空き家総合相談窓口や空き家マイスターに直接相談して、登録される。
 本町の登録物件は今のところ少ない。
 町財源不足が予測されるが、法人誘致の進捗は。
 県の指導、助言を受け、企業用地調査を進めており、現在、民間企業へのヒアリング調査を実施している。都市計画基礎調査等を活用した分析を行い、本町の企業立地の方向性を検討している。様々な公開データ等を活用しながら、開発適地を見える化し、開発手法等、次年度以降の取組を検討する。

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