第200号 令和6年2月1日発行

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中村 仁 議員

中村 仁 議員(参政党)

有機農業(減農薬農業)の推進について

自治体ネットワークへの参加を検討する

   …町長   …副町長        
  …総務部長   …民生部長   …建設経済部長   …教育部長
 れんげ農法で作られる、無化学肥料、農薬5割減の特別栽培米「れんげちゃん」及び除草剤を含め農薬を使用しない「れんげちゃん黒」の阿久比町における生産農家数、作付面積は。
 令和4年度のれんげちゃんの生産農家数は12事業者で、作付面積は57.9haである。除草剤を含め農薬を使用しないれんげちゃん黒の生産農家は2事業者で、作付面積は2.3haである。
 令和3年度の農水省の調査によると、学校給食での有機食品利用は全国で137市町村に及ぶ。阿久比町の給食の米飯に、阿久比町内で収穫された「れんげちゃん」を始めとする特別栽培米を使用できないか。
 給食の米飯は、県学校給食会を通じ、安全安心なお米を提供している。県学校給食会への働きかけは可能だが、採用は難しいと思われる。子どもたちが地産地消への理解を深めることは重要であるため、新米の時期などに町内で収穫された特別栽培米の提供を検討する。
 農水省では、有機農業面積の拡大に向け、地域ぐるみで有機農業の生産から消費まで一貫して取り組むオーガニックビレッジ実施地区を2030年までに200市町村創出を目標に産地づくりを推進している。現在91市町村、県内では東郷町、南知多町、岡崎市が参加し、みどりの食料システム戦略推進総合対策による支援を受けている。阿久比町の参加について。
 オーガニックビレッジ実施地区への参加は、地域計画の策定の場など、地域農業者の意見を聞きながら検討する。本町は、環境保全型農業に取り組む農業者グループを支援している。その取組を周知し、取組者の増加を図る中でオーガニックビレッジ実施地区への参加について検討する。
 農水省では、「有機農業と地域振興を考える自治体ネットワーク」を立ち上げ、現在89市町村と22県4団体が参加している。県内では大府市、南知多町、美浜町、武豊町をはじめ、7市町が参加している。阿久比町の参加についての考えは。
 自治体ネットワークへの加入は有益であるため、参加を検討する。

農業の安全性

堆肥等の有効活用を進める

 秋田県ではカドミウム対策として、「あきたこまち」から、カドミウムをほとんど吸収せず栄養素のマンガンも吸収しない「あきたこまちR」へ全量転換する。個人的には今後コシヒカリにも低カドミウム米の導入が考えられるが、特別栽培米の商品価値は棄損されないか。
 放射線育種米に切り替わったときに、「れんげちゃん」を始めとする特別栽培米の商品価値への影響は、分からない。県では夏の高温条件下でも安定し高品質な米が生産できる水稲新品種「愛知135号」を奨励品種として採用し、普及推進に努めている。今後も記録的な猛暑が予想される中、本町もその普及に努める。
 我が国の化学肥料の原料であるリン酸アンモニウムはほぼ輸入で76%は中国からの輸入である。また昨今、肥料原料の価格は国際価格が高騰している。下水汚泥がリンや窒素等の資源を含有しているので、国交省と農水省は下水汚泥の肥料利用を拡大しようとしているが、阿久比町として、動向を把握しているか。また、下水汚泥中の重金属や有機フッ化物への懸念は無いか。
 国の下水汚泥の肥料利用の促進の動きは把握しているが、本町は、衣浦西部浄化センターによる下水処理を行い、下水汚泥は焼却処分しセメントの原料にしているため、肥料原料に利用していない。肥料価格は高止まりが続いているが、堆肥等の国内資源の有効活用を進め、国際価格の変動の影響を受けづらい生産体制の確立に努める。

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