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    令和4年12月定例会 1期目町長所信表明

    • [更新日:
    • ID:6614

    町長所信表明

    令和4年12月27日に開かれた令和4年阿久比町議会第4回定例会の冒頭で、田中清高町長が所信表明を述べました。

    議長のお許しをいただきましたので、令和4年第4回定例会の開会に当たりまして、議員各位ならびに町民の皆さまに私の所信の一端を述べさせていただき、ご理解とご協力をお願いするものでございます。
    このたび、 去る、11月22日に告示されました阿久比町長選挙におきまして、議員各位ならびに町民の皆さまをはじめ各方面からの温かいご支援を賜り、無投票当選の栄に浴し、町長の重責を担うこととなりました。どうぞよろしくお願いいたします。
    来年には、町制施行から70周年を迎える、歴史と伝統のまちの町長として町政を担わせていただくこととなり、改めて皆さまから寄せられた期待と責任の重さを実感し、身の引き締まる思いでございます。
    本町は、竹内 前町長をはじめ、多くの方々のご尽力により、青い空とみどり豊かな住環境のもと、優れた交通利便性を有し、近年では全国有数の人口増加率を誇る活気あるまちとして発展してまいりました。
    先人の皆様方の偉大な功績に深く敬意を表するとともに心から感謝申し上げます。また、諸先輩方が継いだバトンをしっかりと受け取り、これまでの歩みを止めることなく、「夢ある新しい阿久比町」を皆さんとともに造り上げていく所存でございます。
    さて、私は、阿久比町で生まれ、阿久比町で育ち、阿久比町で勤務させていただきました。
    生まれ育ったこの阿久比町が大好きであり、恩返しができるよう、町民の皆さまの声にしっかりと耳を傾け、第6次阿久比町総合計画の目指すべきまちの将来像「輝く子どもたちをみどりが包むまち・あぐい」の実現に向け、「まちづくり」に全力を傾注する所存でございます。
    また、私は小さいころからスポーツが好きで、特にサッカーが大好きです。
    先日、カタールで開催された、サッカーのワールドカップ2022では、アルゼンチンと前回王者のフランスが決勝戦を戦いました。
    両チームのエースが共に活躍し、延長PK戦までもつれ込み、歴史に残る好ゲームとなりました。
    アルゼンチンが、1986年にディエゴ・マラドーナ選手を中心に優勝してから36年ぶりに3度目の優勝を果たし、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手が大会MVPを獲得し、フランス代表のキリアン・エムバぺ選手が得点王を獲得しました。
    日本代表は、1993年にこのカタールの首都ドーハで開催されたアジア最終予選で、試合終了まであと数秒のところで追いつかれ、ワールドカップに出場できなかった「ドーハの悲劇」から29年間の年月をかけ「ドーハの歓喜」へと躍進しました。
    ワールドカップ優勝経験のある、ドイツとスペインを破り、グループリーグ1位で予選を通過した日本代表は、世界中に大きな感動を与えてくれました。
    日本代表には、メッシやエムバペのようなスーパースターはいませんが、日本人の秩序を持って、全員で協力し、ハードワークできるプレースタイルが世界に通用してきているように思います。
    日本代表がベスト8進出という、「新しい景色」を目標としてきたように、私も「新しい阿久比をつくる」ことを目標に、関わる全ての人とリスペクトの精神を持って、これからの阿久比町を造り上げていきたいと思っています。
    町政運営もサッカー日本代表と同じように職員が一丸となって政策を実現させるチームワークが大切であると考えています。
    町長として精一杯尽力してまいりますが、私一人の力でまちづくりを成し遂げることは到底できません。
    「トップダウン」ではなく、職員が自ら考え提案し、認められて行動する「ボトムアップ」によるまちづくりを基本として進め、責任はすべて町長がとるという覚悟のもと、職員の仕事へのモチベーションとチャレンジ精神の向上も促してまいります。
    その実現に向け、私の町政への考え方とその柱となる政策について申し上げます。

    教育のまちづくり

    まずは、「教育のまちづくり」です。
    私は、昭和57年に阿久比町役場に入庁し、以来40年間、町の発展のために微力ながら尽力してまいりました。その間、教育長、教育部長として6年半、社会教育課に12年間とキャリアの約半分で教育行政に携わってまいりました。
    特にここ数年は、教育に関わる施策の責任者として、新学校給食センターの建設、阿久比中学校の増築、GIGAスクール構想の推進、旧スポーツ医科学研究所の取得と阿久比スポーツ村交流センターのオープンなど多くの事業に携ってまいりました。
    この経験の中から、「まちづくりは人づくり」であり、阿久比町の宝である子どもたちを大切に育てる環境を整備することが「まちづくり」の基本であると考えています。
    阿久比町の教育の特色である「幼保小中一貫教育プロジェクト」を基本とし、1町1中学校という利点を生かし「欠落なき教育」「段差なき教育」「落差なき教育」を充実させ、未来を見据えたICTを活用した先端教育を推進します。また、コロナ禍においてさまざまな悩みを抱える児童生徒が増加傾向にあり、不登校となってしまう子どもたちがいる中、一人一人に対して早期に、きめ細かく対応するため、教育相談やカウンセリング体制の充実を図ってまいります。
    さらに、人間の多様性を尊重する共生社会を目指し、障がいの有無にかかわらず、すべての子ども達を受け入れるインクルーシブ教育を推進し、「教育のまち 阿久比」を実現し、子どもたちが「生きる力」を身に着ける教育に取り組んでまいります。
    また、併せて子育て支援として、高校3年生まで医療費助成の拡大を早急に進めてまいります。

    住み続けたい調和のとれたまちづくり

    次に「住み続けたい調和のとれたまちづくり」です。
    この施策の柱となるのは、主要道路などのインフラ整備と将来にむかっての財源確保です。
    昨今の原油価格高騰による物価高や、景気回復の遅れなど、日本経済の先行きは見通せない折、本町においては社会保障費の増加や公共施設の老朽化対策など、厳しい財政状況となることが予測されます。
    このような情勢のなかにあっても、効率的な広域行政を展開し、必要な行政サービスを維持しながら、阿久比駅周辺や主要道路の整備を進め、活気があり利便性を有するまちへと発展させてまいります。
    阿久比駅周辺の整備につきましては、早急に前提条件や課題の整理を行い、方向性についての検討を進めてまいります。
    また、各種政策を実行していくためには、自主財源の確保も必要であり、健全な財政運営を進めるため、企業誘致も進めてまいります。
    企業誘致につきましては、早急に候補地の調査と評価を行い、優良企業を誘致していきたいと考えています。

    にぎわいと活気のあるまちづくり

    3つ目は、「にぎわいと活気のあるまちづくり」です。
    本町は豊かな自然と都市機能が共存し、情報関連企業をはじめ、さまざまな分野の産業が活気にあふれた賑わいのあるまちをつくり出しています。
    今後さらに「まち」に賑わいと活気をもたらすよう、阿久比町の顔となる阿久比駅周辺の整備や農商工等の連携を進め、農業、商業、工業それぞれの発展を目指してまいります。
    特に、阿久比駅周辺の整備につきましては、名鉄阿久比駅を多くの町内外の方々が利用されていますが、自動車によるアクセス道路は県道名古屋半田線からの1カ所のため、特に雨天時には大変混雑しております。
    また、阿久比駅前周辺は主に店舗などが立地する近隣商業地域に指定されていますが、駐車場施設が目立ち空き店舗もある状況です。
    このような現状を踏まえ、さらなる利便性の向上と賑わい・活気のある阿久比駅周辺の整備に向けた検討を進めてまいります。

    スポーツの振興につきましては、昨年プレオープンした阿久比スポーツ村交流センター屋内プールを、年間を通じてご利用いただけるよう温水設備を整備し、住民の声やコンサルタントの力を借りながらスポーツ村交流センターをはじめ、野球場や陸上競技場を含めたスポーツ村全体の将来構想をつくり、多くの皆さんに利用していただき、気楽に集い憩える施設としていきます。

    安全で安心なまちづくり

    4つ目は、「安全で安心なまちづくり」です。
    今年は集中豪雨により、本町でも土砂崩れや冠水などの被害が発生しました。
    このような自然災害や南海トラフ巨大地震にしっかり備える強靭なまちづくりを進め、町民の皆さんの生命と財産をお守りします。
    災害時や緊急時には、あぐい防災・行政情報アプリ「AguNavi(アグナビ)」などで「いのちを守る情報」を、いち早くお伝えしますので、町民の皆さまは、「いのちを守る行動」をとっていただきますようお願いいたします。
    また、日ごろから、災害時における避難行動の確認や備蓄品の確保など災害への備えを併せてお願いします。
    災害時には、地域の力が重要となります。地域の防災力を高めるため、住民・地域・行政が連携・協力して実施する防災訓練や避難行動要支援者対策に取り組んでまいります。
    さらに、県や近隣市町との広域連携による災害対策や各種企業との災害協定を進めてまいります。
    防犯対策としましては、深刻化する高齢者の特殊詐欺被害を未然に防ぐため、「特殊詐欺防止用電話の購入補助」に加え、高齢者の方が簡単に被害を防止できるような対策を実施してまいります。

    結び

    以上、4つの「まちづくり」を基本として、阿久比町にずっと住み続けたい、住んでよかったと思っていただけるような未来ある調和の取れたまちづくりに鋭意取り組み、皆さまと共に「夢ある新しい阿久比町」を築くため、精一杯邁進してまいります。

    また、冒頭で申し上げたとおり来年は、町制施行70周年です。
    この記念すべき年を皆さまとお祝いするとともに、新型コロナウイルス感染症の影響で疲弊した住民生活・地域経済の回復にも全力で取り組んでまいります。
    最後になりましたが、議員各位を始め、町民の皆さまの格別のご理解とご協力を心からお願い申し上げ所信表明とさせていただきます。
    ご清聴ありがとうございました。

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    阿久比町役場町長の部屋(人事秘書係)

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