災害時に、電話では通話規制がかかり、安否確認が困難になります。その中で携帯メールは有効な手段だと言われています。しかし、この携帯メールも同時に利用する人が多いとメールが届きにくくなります。
災害伝言サービスは、阪神淡路大震災を機にNTTが平成10年3月に音声による伝言ダイヤル「171」を開始しました。その後、NTTドコモが平成16年1月から通信網に負担の少ないネット経由で文書を書き込む災害用伝言板を導入し、現在災害時には、携帯電話各社がサイトメニューの画面に「災害用伝言板サービス」を開設します。
昨年6月に発生した岩手宮城内陸地震では、この携帯電話各社の災害伝言板サービスの件数(約4万6,000件)が、固定電話からの音声による災害用伝言ダイヤル171の件数(約2万5,000件)の約2倍に達しました。
伝言を登録する場合は、携帯電話から「災害用伝言板」にアクセスします。「無事です」「被害があります」「避難所にいます」などの定型文のほかに100文字以内のコメントも書き込めます。伝言を確認する場合は、伝言を登録した相手の携帯電話番号を入力すると、伝言が確認できます。蓄積される伝言数は10本です。
この伝言板サービスは携帯電話各社が個別に提供しています。相手の携帯電話会社がわからない場合は、複数社のサイトにアクセスする必要があります。
各社とも毎月1日には、サービス体験ができます。いざというときのために、ぜひ家族で試してください。 |