広報 あぐい
2008.09.01
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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(24)〜

 

家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き

生活習慣・学習習慣・食育研究部会で作成した「家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き」の中から、小学生用子育てQ&Aの一部を紹介します。家庭教育の参考にしてください。

子育てQ&A


忙しいときぐらいは、テレビやビデオ、ゲームを見せてもよいのではないですか。

テレビやビデオを見せている間に「家事をやってしまおう」という気持ちは分かりますが、頼りすぎてついつい長時間見せていませんか。

〈テレビ、ビデオのプラス面〉

興味のあるものを見たり、何度も繰り返し見たりすることができる。
音やきれいな色の映像が感動的である。

〈マイナス面〉

一方的に与えられる映像と音で受け身の状態が続くことにより、自分で実際に経験し、感じとり、学ぶことができにくい。
自分の思いを言葉や態度で表現することが苦手になる。
視力低下へとつながることがある。

おとなしくしているから、家事ができるからと、何時間も見せたりせず、

(1) 「見る時間を自分で決めさせる」
(2) 「見る場所(距離)を決める」

など約束をすることが大切です。

家では、ささいなことでしょっちゅう兄弟げんかをします。

基本的には、兄弟げんかには、親は立ち入らない。(子ども同士のけんかにも親は立ち入らない。)これが原則です。

(1) 子どもは、けんかによって人間関係を学んでいきます。たとえけんかしていても、次の日はお互いケロッとしていて一緒に遊んでいます。それに大人が介入すると、かえってこじれることが多いです。
(2) 危険を伴うとき、人の心を傷つけたときは、すぐに止めて、気持ちを落ち着かせましょう。その後でお互いの話を聞き、相手の痛みや思いに気付くように知らせていきましょう。
(3) けんかは基本的にはやらせておく。しかし、その後の悔しい気持ちを一人ひとり、しっかり聞いてあげることでまた仲直りできます。
(4) 子どもがまだ2歳以下で、人とのかかわりがまったくわからない時は、大人が入って、いろいろ知らせることも必要です。
(5) 「お兄ちゃんだから…」「お姉ちゃんだから…」という言葉で治めると、不満やストレスが残ります。両方の思いを受け止めてあげましょう。
嫌いなものを食べようとしません。無理に食べさせなくてもいいですか。

好きなものならたくさん食べられるからといって、嫌いなものを避けていると栄養が偏ってしまいます。栄養をバランスよく取ることは、体の発育に欠かせない大切なことです。

(1) 嫌いだからとあきらめないようにしましょう。
     子どものためと考え、食べさせるための言葉掛けや方法を工夫しましょう。
(2) 調理方法を工夫しましょう。
     細かくきざんでみる。
  子どもの好きなものと混ぜたり、組み合わせたりしてみる。
  子どもが喜ぶような盛りつけをする。
(3) 絵本などを使って子どもに興味をもたせましょう。
(4) 「親が嫌いだから…」は親の勝手です。

「私(母親)は牛乳が嫌いなので家では飲ませません」。「父親が肉が好きで家では肉中心で野菜は食べません」などの声を聞くことがあります。

親の好き嫌いで子どもの食生活が偏らないようにしましょう。

□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)


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