広報 あぐい
2008.03.01
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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(12)〜

 

家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き

生活習慣・学習習慣・食育研究部会で作成した「家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き」の中から、子育てQ&Aの一部を紹介します。家庭教育の参考にしてください。

子育てQ&A 乳幼児期


やさしい心を育てるには、どうしたらよいですか。


「感じる心」を育てることから始めましょう。

「感じる心」を育てるためには

(1) 子どもは、毎日の生活の中でいろいろなことを感じ、それを自分なりに表現しています。子どもが感じたことを一緒に感じたり、受け止めたりしましょう。
(2) 小動物の死、失敗経験、人とのかかわりの中で思い通りにならない体験など、悲しい、寂しい、つらいことも、感じる心を育てる大切な経験です。それらを乗り越えていくことができるように、子どもの気持ちに寄り添い、支えてあげましょう。

「やさしい心」を育てるには、お腹の中に命が誕生したときから、たっぷりの愛情を注いでください。

愛されていると感じることのできる子どもは、誰にでも愛情をもってかかわることができます。

反対に誰からも愛されていると感じられない子は、自分を大切にしないばかりか、周りの友達にも冷たく当たるようになります。

「自分は愛されている大切な存在である」と実感できることが、生きていく上ではとても大切なことなのです。


小学校入学前なのに字が書けません。心配です。

小学校の先生に聞くと「入学までには、自分の名前が読めて書ければよいでしょう」ということでした。小学校入学前の時点で、字が書けないとしてもそれほど心配ありません。

しかし、字が書けるようになるということは、やはり大切なことです。そのためには、まず字を読めるようにすることが必要です。

では、何をしたらよいか?例えば、子どもに絵本を読んであげることを薦めます。2人で絵本を見ながら読んであげれば、子どもはきっと、そこに書かれている文字に興味をもつはずです。自分も読めるようになりたいと思うことでしょう。そうなれば字を読むようになり、やがては字を書き始めるでしょう。そうしたら、うんとほめてあげてください

字を無理に教えるよりも、遊びや生活の中で文字にかかわることができるように工夫してみましょう。数にも関心がもてるようにしてみましょう。

(例)

〈かるた遊びをする中で〉
「『あり』はどこにあるのかな?」
「あった。」
取れた子も取れなかった子も、字を一生懸命、目で追っています。
〈生活の中で〉
「きょうのおやつは、なあに?」
「きょうはビスケットが3個よ」
自分で数えながらおやつを取ります。

絵本を読んであげる時間が作れません。

絵本を読むということはとても大切です。絵本の中で繰り広げられる物語に、手に汗を握ることもあれば、世の中の仕組みを知ることもあるでしょう。子どもにとっては、身の周りで実際に体験すること以外に、いろいろな知識を得る場ともなります。少しだけでも時間を作って、子どもに絵本を読んであげるようにしてください。子どもとともに過ごす時間は、あなたにとっても、とても大切な時間のはずです。

工夫をしている家庭からヒントをもらいましょう。

我が家の工夫「絵本を読み聞かせる時間」
寝る前に読む。
早めに家事を済ませて、夕食後に読む時間を作っている。
子どもが「読んで」と言ったときに読む。
保育園・幼稚園から絵本を借りてきたときに読む。
休みの日などゆっくりできるときに読む。
図書館に行って読む。

子どもは絵本の読み聞かせを通して、家庭のぬくもりや愛情を感じることができます。また、想像力や表現力が豊かになります。

〈読み聞かせをするにあたっては〉
子どもと一緒に笑ったり驚いたりなど、共に感じながら、心を込めて読んであげましょう。
たとえひらがなが読めるようになっても、子どもが望む間は、読んであげましょう。
□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)


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