広報 あぐい
2008.01.01
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新年のごあいさつ

阿久比町長 竹内 啓二

 

新年明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては輝ける新春をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。今年も、ますますのご多幸とご健勝であられることをお祈りいたします。

阿久比町は今年町制施行55周年を迎えることができました。昭和28年1月1日に誕生した本町は人口1万2,500人ほどの町でしたが、先人の方々のご努力と郷土を愛する町民皆様のおかげをもちまして今日の発展を見ることができます。今では人口2万5,000人となり、発足時のちょうど2倍となりました。この間には伊勢湾台風(昭和34年)や五一豪雨(昭和51年)による大災害などもありましたが、町民が一丸となって乗り切ってきました。

愛知用水による安定した水の確保や、知多半島道路などの開通で名古屋など主要都市間を結ぶ交通の便が良くなり、私たちの生活は向上しました。また、ホタル飛びかう水田など、緑の多い環境の中で町民の生活がなされてきました。私たちは、次世代を受け継ぐ子どもたちのためにも自然と共生できる夢と希望あるまちづくりに励まねばなりません。

昨年は英比小学校の体育館を建て替え、きれいになった体育館で子どもたちが元気いっぱいに跳ね回っています。また、個人の方から校内にビオトープも寄贈され、子どもたちは目を輝かせ、そこに集まる阿久比の小生物とふれあい、自然の持つ素晴らしさと、共生することの大切さを学んでいます。ビオトープの管理にボランティアの方々が手を挙げてくださったことにも感謝をしています。町民の方の自主的な参加と行政との協働によるまちづくりがここに見られました。

今後3年間で5つの小中学校の耐震化を進めます。耐震化には多額な予算が掛かりますが、子どもたちのためにご理解ください。

この春には「子育て支援センター」をスポーツ村のクラブハウス2階に立ち上げます。広い芝生の上で幼い子どもと、暖かい日差しをいっぱいに受け、寝そべって遊んであげることができる場所です。多くの方の利用を期待します。

中学生までの入院医療費の無料化など支援努力をしていますが、日ごろの生活習慣を改善して「健康で明るい家庭」づくりに心掛けていただきたいと思います。家庭、学校、地域、行政が一緒になって「元気なあぐいっ子」を育てていきましょう。

町内工業団地にも企業進出が続いています。来年度には新規企業が本社機能を阿久比に移転することになっています。住宅開発も順調に進み、アピタ阿久比店西側には高層住宅を含む新しい町並みがつくられつつあります。ほかにも宮津団地内での開発や名鉄による大規模開発などが進んでいます。

昨年は幸いにも交通事故による死者は発生しませんでした。現在役場前の県道を拡幅しての歩道設置や、オアシス大橋東交差点の改良、坂部駅踏み切りの歩道の拡幅など、安全の確保と渋滞解消へ向けて愛知県とともに積極的に工事を進めています。

災害に対する備えも怠ってはなりません。災害弱者を守る対策を3月までに作り上げる作業を急いでいます。いざ災害が起きれば、行政は迅速に災害対策本部を立ち上げ救援体制を取りますが、限界があり、地域の方の助け合いによる初期災害活動が明暗を分けます。災害時には互助の精神を発揮して一杯の水も分け合うように協力してください。

エスペランス丸山駐車場に埋設中の飲料水兼用耐震性貯水槽が間もなく完成します。地震などの災害時に100tの飲み水が確保されることになり、水については一安心です。

今年こそは明るいニュースの多い年でありたいものです。ガソリンの値上がりなど不安材料もありますが、町が“飛翔”できるように英知を出し合い乗り切っていきましょう。

歴史・文化・自然に加え都市近郊の利便性を併せ持った「阿久比町」。これらを生かしつつ、安全で安心して暮らすことのできる安定したさわやかな住みよいまちづくりに邁進いたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



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