広報 あぐい
2008.01.01
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あぐいぶらり旅
〜ふれあいマップを歩く(オレンジコース 2)〜

シリーズ 阿久比を歩く 67

 

オレンジコース
 
ミカン畑


干上がり地面が見える楪池

第6チェックポイントの「楪池(ゆずりはいけ)」は堤防から10mほど離れたところまで水が干上がり、ひび割れた地面が見えている。そこにたたずんでいる首が長く足の細い2羽の鳥は、私たちに気付き、大きな羽を広げて空に飛び立つ。「鶴でしょうかねえ」。「違うだろう」あっさりと友人の一言を否定し、「オレンジコースマップ」で次のチェックポイントを確認する。

西の空には中部国際空港を飛び立った飛行機が見える。畑では勢いよくネギが伸び、ダイコンはにょきっと土の中から首をのぞかせる。

「俳句を作るときに、『大根』と言えば冬の季語でしたよね」。「そうだったと思うよ。一句どう」。「『ああ大根 おでんが食べたい 煮物もいい』」(詠み人友人)。「……」。

そうこうしているうちに、町の南部地区全域と東部、英比地区の一部に水を給水する第7チェックポイント「矢高八ケ谷ポンプ場」を通過。そこから南部工業団地の方へと下って行く。瓦工場が見える。工場敷地にたくさんの瓦が積まれている。

「空手家が頭突きで瓦を10枚も割るのはかっこいいよね。君もどう」。「痛いのでそれはいやですね。豆腐の角くらいがいいですよ」。「そうだね」。

前田川を渡り、知多半島道路の下をくぐる。しばらく行くと四方に鈴なりのミカン畑が見える。“オレンジロード”を進みながら第8チェックポイント「箭比神社(やひじんじゃ)」を目指す。

神社に着く。延喜12(912)年の創建といわれ歴史は古い。「阿久比の植物の宝庫」と言われる森林の中に神社はある。参道は日中でも日が当たらないせいか、歩く石段に緑色のコケがむす。2人ともすべって何度かこけそうになる。

2007年最後の「ぶらり旅」なので、1年間旅を続けられたお礼と2008年のさらなる飛躍(勝手に2人で活躍したと思っている)を本殿の前で願い、神社を後にする。最後のチェックポイント「矢口公民館」を通り、ゴール地点の丸山公園に戻り2007年のぶらり旅を終えた。

2008年も皆さんの前に“ふらっと”現れるかもしれません。どこかで2人の姿を見かけたら声を掛けてください。今年も張り切って「ぶらり旅」に出掛けます。



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