広報 あぐい
2007.08.01
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ホタルを守るための私たちの取り組み

〜ホタル特集〜

 

今年も、町の水田や川のほとりで、淡い優しい光を放つヘイケボタルを見ることができました。ホタルは自然環境のバロメーターとして重要な役割を果たしてくれます。

私たちの住む町「阿久比」からホタルの神秘的な光を絶やしてはなりません。自然環境やホタルの保護を目的に皆さんがいろいろな活動に取り組んでいます。ホタルに対する思いを、新美絵梨さん(東部小環境委員)と中嶋昌さん(あぐいくらしの会・町ホタルボランティア会員)に寄稿してもらいました。


淡い優しい光を放つ
ヘイケボタル


ホタルの幼虫の世話をする
東部小環境委員
ホタルの飼育について

東部小学校6年1組 新美絵梨

私たち環境委員は、ホタルの世話をしています。ホタルの幼虫が成虫になるまで育てています。4年・5年・6年生で毎週、曜日を決めて、それぞれ昼放課に3人で世話をしています。

どんな事をするのかと言うと、水そうをきれいにするためにカワニナを入れます。また、歯ブラシできれいに水そうをみがいたりもしています。

エサはタニシをペンチで割って入れます。生きたままだと幼虫が食べられないからです。カワニナとタニシも学校で飼育しています。

部屋はいつもエアコンを付け温度調節をしています。とても気をつかって世話をしています。

土曜・日曜日などの休みの日は、ホタルの世話をしていませんが、長期の休みの時は、みんなで曜日を決めて毎日ホタルの世話に行きます。

毎日とても大変ですが、成虫になって、きれいな光を出して飛んでくれるのをとても楽しみにしながら世話をしています。

ホタルの数が毎年減っているので、ほかの小学校でも、ぜひホタルの飼育をしてほしいなと思います。そして、阿久比町中にホタルがたくさんいるといいなと思います。これからも私たち環境委員は、ホタルを大切に育てていきたいと思います。



田んぼでエサを採る
ホタルボランティアの皆さん
ホタルの保護活動について

中嶋 昌

初夏を彩るホタルの光は、心の安らぎと、自然の豊かさの象徴です。

阿久比町は、緑豊かな自然環境に恵まれていましたが、耕地整備や農薬などの影響によりホタルが減少していきました。

私は「あぐいくらしの会」で活動を行っています。くらしの会では自然を守る点から家庭排水の浄化、緑化活動、河川の水質調査などを実践し、平成6年に開催された「ホタルサミットあぐい'94」に参加して、町民に環境美化を訴えました。以後ホタル観察会会場では、パネルの展示と手作り廃油石けんの無料配布を続けています。

平成13年から阿久比町のホタルボランティアに参加して、ふれあいの森「ホタル養殖場」で育てているホタルの餌のヒメモノアラガイやタニシの採取に協力しています。

平成14年の6月に一宮平成ホタルの会へ視察研修、平成15年6月に豊橋市朝倉川源流のビオトープを見学に行きました。2カ所とも餌の確保と周囲の環境が整備され大変参考になりました。

昨夏、私たちは初めてホタルを捕獲し、産卵から孵化(ふか)するまでを観察しました。20日前後でけし粒大のものが点々と水中で動いているのが分かり感動の一瞬でした。

この感激を多くの皆さんに伝え、ホタルの保護活動を阿久比町から発信したいと思っています。



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