広報 あぐい
2007.08.01
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阿久比町短歌の会

 
時の日や少しおくれて鳩時計 岡戸 隆明
歌塚をたのしむ辿(たど)り勝見咲く 新美 京子
楚楚として(みやび)の香る花かつみ 加藤 吉朗
蛇行して梅雨の里川濁り増す 溝口スミ子
旗竿に巻き付く幟走り梅雨 北中 祥子
煮炊きの香漂よふ路地に夏燕 菅原ルリ子
夏燕(やや)よろこばす宙返り 都築 玲子
梅雨に入る一筆書きのしずく跡 赤津 千城
四阿へ飛石七つ花菖蒲 前田 泰男
敏捷に夕日を()ぎる夏燕 新美 弘子
旧街道(うだち)かすめて夏燕 深谷  靖
表札に子の名書き足し夏燕 新美八枝子
花守るなじみの顔やかつみ園 下内 信幸
出陣や戦勝希いてかつみ詠む 井本 庄一
花かつみ葉さきに雨を宿しけり 豊田 定男


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