広報 あぐい
2006.1.15
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

安全で住みよいまちづくり 防災への意識改革(30)

□問い合わせ先  防災交通課(内208)

防災ボランティア講座を終えて


講演をする鈴木さん

昨年末の12月10日、17日の2日間、中央公民館で「防災ボランティア講座」(阿久比町社会福祉協議会主催)が開催されました。

10日の講演会では、トヨタ自動車(株)ボランティアセンター長の鈴木盈宏さんが「災害を知って地域防災力を高めよう」をテーマに、約30人の参加者の前で、実際に阪神淡路大震災後に現地でボランティア活動を実体験した話を中心に、「防災ボランティアとは何か」「地域の助け合いの重要性」を講演しました。

グループワークでは、地域の課題や自助・共助の大切さを再認識し、問題解決の糸口を模索しました。

17日は、防災交通課職員が、「阿久比町の防災対策」をテーマに、防災協働社会の構築のため、行政・住民・企業・ボランティア団体などがそれぞれの役割を果たし、協働で取り組む防災対策の重要性を説明しました。


非常食を試食する参加者

昼食には非常食の試食を行い、午後からは2班に分かれ、災害後に被災者からの多種多様な要求と被災地支援に駆けつけたボランティアを結びつける「ボランティアコーディネーター」の役割を学び、あいち防災リーダーの指導で「災害ボランティアセンター」の模擬演習と、地域の再認識をテーマに「防災マップ〜地域版〜」を作成しました。

このマップは、より細かな地域の情報として、防災ため池、消火栓の位置などを記載したものです。今後は地域で、井戸水提供協力者や災害時要援護者などの情報をまとめ、追記していく予定とのことです。

最後に、地震体験車「なまず号」で、震度7を体感し、その揺れのすさまじさを認識しました。

参加者からは、「備えの重要性が理解できた」「他の人と意見交換ができ防災の共通認識を高めることができた」「消火栓の位置など思い出せず、いざという時に記憶があてにならないことが分かった」などの多くの意見が出ました。また、「地域で同じような出前講座を開催してほしい」との要望もありました。

今後も町では、このような防災啓発を行い、町民の皆さんやボランティア団体、企業の防災担当者への防災啓発をしていきますので、気軽に相談してください。


高根台、福住地区で地震模擬体験


起震車で地震の揺れを体験する高根台地区の皆さん

12月18日、高根台中央公園と福住老人憩の家で、地震の揺れを実際に起震車で体験してもらおうと、各自主防災会が「地震模擬体験会」を企画しました。

愛知県の地震体験車“なまず号”は震度7の揺れまでを体験でき、約140人の参加者は、立っていられないほどの揺れに、あらためて大地震のすごさを実感していました。

会場には防災グッズの展示も行われ、普段から備えておかなければならない非常持出品を、参加者が手に取って確認していました。



<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>