■骨粗しょう症を予防しましょう
骨粗しょう症は、骨の量(密度)が減り、骨の内部に小さな孔(あな)がいくつも空き、もろくなる病気です。
最初のうちはこれといって症状はありませんが、徐々に背骨や腰骨などが圧迫され、つぶれていき、背中や腰が曲がったり、痛みが出てきたり、身長が縮んだりといった症状が出てきます。
また、骨折もしやすくなります。骨折は、寝たきりの原因の第3位です。
骨粗しょう症は、特に閉経後の女性に多くみられます。骨にカルシウムを蓄える際に重要な働きをするエストロゲン(女性ホルモンの1つ)の分泌が少なくなるためです。最近では、無理なダイエットや運動不足などが原因で、若い女性でも骨の量の少ない人が増えています。
■骨を丈夫にするためには
(1)カルシウムを取る。
日本人に最も不足しやすい栄養素がカルシウムです。
1日600ミリグラム取るようにしましょう。
(2)ビタミンDやK2も取る。
ビタミンDは、腸でのカルシウムの吸収を助け、ビタミンK2は、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。
(3)適度な運動を。
骨の量を維持するためには、適度な運動によって骨そのものに負荷をかけることが必要です。
ただ歩くだけで骨に適度な負荷をかけることができるウォーキングがお薦めです。
毎日、少しずつでも歩くように心がけましょう。 |