広報 あぐい
2005.08.01
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

ホタル特集

ホタルの光 永遠に

 

自然環境のバロメーターとして貴重な役割を果たしているホタル。ホタルのすむ美しい水辺や水田は、身近な自然としてそこに暮らす人々に夢と安らぎを与えてくれます。

町では、昭和58年から自然環境保護を推進するために「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況や生態などの調査研究をしています。

今年もヘイケボタルの生息分布調査を、6月の下旬頃から小中学生をはじめ多くの皆さんの協力を得て行いました。(調査結果はこちらで掲載)

平成5年からは調査研究施設として、ふれあいの森にホタル養殖場・観察室を設置し、1年を通してホタルの生態が観察できるように開放しています。ここでホタルの人工飼育やエサとなる巻貝類の養殖を行っています。

6月24日と25日の2日間「ほたる観察会」を行い、約2,500人の参加がありました。

ホタルの人工飼育の取り組みは、決してほたる観察会に多くの人を集めることを目的に行っているのではありません。

都市化の進展や産業の発展により自然破壊が進み、合成洗剤の使用や農薬によって環境汚染を引き起こし、身近な自然を見直す必要性に迫られています。ホタルが放つ神秘的な光を私たちの時代で絶やすことがあってはなりません。

観察会終了後に、1人の女性から「ホタルの放つ光は素晴らしかったです。孫にも初めて見せたんですがとても感動していました。来年も楽しみにしています」と、電話がありました。受話器の向こうから笑顔で語りかけている女性の顔が想像できました。

ホタルはいつの時代でも人に愛されています。だからこそ私たちはホタルを守っていかなければなりません。

ホタルの生息できる環境を明日に伝えながら、自然と人間の共生を目標に、これからも町の宝物ホタルの保護に努めることが私たちの使命だと思います。

淡い光を放つホタル

 

6月24日と25日の2日間ふれあいの森・養殖場で「ほたる観察会」が行われました。

 

6月23日と24日の2日間東部小学校「ホタルワールド」で「ほたる鑑賞会」が行われました。

 

6月21日〜26日ふれあいの森体育室でほたるポスター作品展が行われました。



<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>