広報 あぐい
2005.08.01
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あぐいぶらり旅 〜自然を求めて〜

シリーズ 阿久比を歩く 9

 
 

多賀神社の雑木林

 

草木地区の自然を求めてぶらり旅に出た。

多賀神社を訪れた。大変蒸し暑く、神社奥の森では、「シャー、シャー、シャー」「ジー、ジー」とセミの大混声合唱が聞こえてくる。

境内横の雑木林に入ってみる。ひらひらと舞い上がる黒いチョウが飛んでいる。カメラのレンズに収めたいと思いチャレンジを試みるが羽を休めてくれない。昆虫の命は短い。ここぞとばかり気持ちの良い空気を吸い込んで、所狭しと羽を伸ばしているのだろう。

目の前を飛び跳ねる生き物を発見。トノサマバッタだ。チョウに比べると動きが鈍かったので、正面から目を合わせることができた。(バッタの目は複眼で私の顔は映っていなかったかも)

田園を通り、次の場所へ移動する。草木地区の名の通り、周りを見渡すと草木の緑がとてもまぶしい。稲の背丈もかなり伸びた。秋になれば、緑色が黄金色へと変化していく。同じ場所でも1年に何度も、色の違った風景を楽しむことができる。

八幡神社に到着。参道脇に大木の切り株が残っていた。中は空洞で、餅をつく臼のようになっている。枯れずにいれば、きっと立派な大木としてそびえたっていただろうに残念。

境内に入ると大きなヤマモモの木が目に付く。所どころから樹液が流れ出ている。この季節、毎日多くの生き物が集まってきては、ここで食事をしているに違いない。

木の裏に回る。大きな葉の上にアマガエルが気持ちよさそうに休んでいた。ちょうど日陰になっていてカエルたちにとっては、暑い日に涼を取るには最適な場所だ。近寄っても逃げようともせず、潤んだ瞳にどこか憎めない顔をみていると、心がいやされ、体中の汗が少し引いたような気がした。

次回は白沢地区周辺を散策します。

 


どこを見ているのだろうトノサマバッタ



葉の上で休むアマガエル



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