第204号 令和7年2月1日発行

 あけましておめでとうございます。

 皆さま方におかれましては、令和7年の輝かしい新春をご家族と共に、清々しい気持ちでお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

 平素は、議会の運営ならびに活動に対し、格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 令和6年の世相を表す漢字は、光と影を表す「金」でした。年末の締めくくりとして、ゆく年を振り返り、どの漢字が選ばれるか思いをはせる楽しみの一つとして、興味を持ってその出来事を回想しています。個人的には、「震」か「災」ではないかと思っていました。確かに「金」にまつわる話題も豊富でしたが、記憶に強く残るのは、元日早々から最大震度7を観測した能登半島地震の発生や、羽田空港で起こった民間航空機と海上保安庁の航空機が衝突炎上する事故など悲惨な年明けから始まりました。

 8月には、日向灘を震源とする地震が発生し、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたため、想定震源域では大きな緊張が走りました。

 また、9月には元日の地震で甚大な被害を受けた奥能登地方に、線状降水帯が発生し、豪雨災害という新たな被害が追い打ちをかけるなど、異常な暑さを含めて、多くの災害が発生した波乱の1年であったように思います。

 議会におきましては、タブレット端末を活用した議会のICT化を進めるため、プロジェクトチームを立ち上げ、早期導入に向けて取り組んでまいりました。それらの活用が本格化すれば、スケジュール管理、掲示板機能、ペーパーレス会議等々、効率的な議会運営、活性化、危機管理体制の強化など大きな可能性が広がってまいります。

 迎えました令和7年は高齢化が進む節目として位置付けられた「2025年問題」の年となります。日本の人口の年齢構成が大きく変化し、75歳以上の後期高齢者が約5人に1人となり、約3人に1人が65歳以上の前期高齢者となる超高齢化社会を迎え、労働者不足、医療・介護、福祉に直結する問題が顕在化し、日本経済や社会に深刻な影響を及ぼすとされています。

 それらの問題を乗り越えるための対処として、行政や企業だけに留まらず、個人レベルでもできる備えや対策の実施が求められています。

 さて、明るい話題として、昨年12月に開催された愛知県市町村対抗駅伝において、本町は町村の部で優勝し、3連覇を果たしました。正に光り輝く「金」で表現できる出来事でした。私も現地で応援させていただき、勇気と感動を得ることができました。

 今年の干支は、「巳」年です。蛇は脱皮を繰り返して成長する姿から、「復活と再生」や「永遠」の象徴とされ、今までの努力の成果が一気に伸びると言われていることから、新しい挑戦や変化に対して前向きな姿勢を示す年として期待されています。

 今後も、本町に生活拠点を置く誰もが幸せを実感できる「魅力あるまち」となるよう、的確に対応できる議会をめざしてまいります。

 結びに、本町の限りない発展と、迎えました本年が皆さま方にとって最良の年となりますように心からお祈りし、新年のあいさつと致します。