広報 あぐい
2005.10.15
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あぐいぶらり旅 〜川沿いを歩く〜

シリーズ 阿久比を歩く 14

 
島田橋から見た阿久比川  
 

今回は宮津橋からスタートした。

橋の下からは、川の流れる心地よい音が聞こえる。車が通るたびに音がかき消されてしまうのが残念だ。

阿久比川と十ケ川が並行して流れる間の舗装されていない道を歩いた。歩くたびにバッタが飛び跳ねる。夏に見た色とは違い、緑色から茶色に変色している。

突然、西の空の方から「ドーン、ドーン」と花火の音が聞こえてくる。今日は秋分の日、「阿久比谷虫供養」が行われる。今年の当番、高岡地区方角から聞こえてくるので、虫供養の始まりを告げる合図だろう。威勢のいい音とともに一斉にバッタが飛び跳ねた。

阿久比川は万栄橋付近で、前田川と合流し水量が増す。首の長い鳥たちが次々と川に飛来してきては、エサになる魚でも獲っているのだろうか、長いくちばしを川の中に入れている。

島田橋まで来た。川の流れは少し半田市に移り、矢勝川と合流して再び阿久比町に戻る。

阿久比川沿いを歩くぶらり旅もそろそろゴールが近づいてきた。地図を広げながら交通量の多い県道を歩く。正面に半田橋が見えてきた。地図で見ると阿久比町と半田市の境界だと思う地点で足を止める。ここで多分間違いないだろうと、友人と確認し合い、阿久比町内を流れる川の終点とした。長い距離を歩き続けた達成感に満足して、握りこぶしを天高く突き上げ、友人と大きくガッツポーズ。(不思議そうな顔をして、横目で私たちを見ていく車が何台も通り過ぎていく。)

南北を縦断するぶらり旅は、緑色だった田園風景が黄金色に変わり、のどかな風景を眺めながら、夏から秋への季節の移り変わりを充分楽しむことができた。

次回につづく。


◆拡大図はこちら◆
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宮津橋にある石碑



川に飛来した鳥たち



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