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2017.01.01


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新年のごあいさつ 阿久比町長 竹内啓二

新年明けましておめでとうございます。希望にあふれる新春を迎えるに当たり、皆さまのご幸福とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。

昨年は、4月の熊本地震や三重県南東沖地震、10月の鳥取県中部地震や11月の東日本大震災の余震など、日本列島が震え上がった1年でした。被災された地域の皆さまに心からお見舞い申し上げるとともに、1日も早く復興されることを願っています。

本町が進めてきました、災害から皆さまを守る防災拠点となる新庁舎と、避難所対応も可能な多目的ホールの建設工事が完成間近となりました。一般の方にも利用していただける「食堂棟」、憩いの空間となる「みんなの広場」、180台の駐車場を完備した複合型庁舎の全工事が3月末には無事竣工できそうです。数年にわたる大事業であり、皆さまに大変ご不便をお掛けしてきましたが、こうして完成をみることができますのも、町民の皆さまや関係各位の温かいご支援ご協力があったからであります。ここに深く感謝の意を表するものでございます。

このたびの建設で「災害に強く、安全安心で利用しやすい庁舎」と「明るく快適な町民の集える、参加交流活動空間」を創出することができたと感じています。今後は様変わりした新しい庁舎周辺を、誰もが集える阿久比町のパブリックゾーンと位置付け、多くの皆さまの交流の場として活用していただきたく思います。

3月30日には、完成記念式典と多目的ホール・食堂棟の内覧会を行い、新年度を迎えた4月8日には、多くの町民の皆さまにお集まりいただき、朝から町指定文化財である5つの「山車の祝い込み」や町内全地区の皆さんによる「餅つき」、町菓子組合に作っていただく餅の「餅まき」を執り行わせていただく予定です。夜にはホールの柿(こけら)落としとして、ジャズシンガー「ケイコ・リー」さんによるコンサートを開催し、オープニングで皆さまに選んでいただいた、町の活気がデザインされた鍛帳『阿久比の誇り』が華々しく上がり、多目的ホールの初舞台が始まる段取りです。一連の新庁舎・多目的ホールの完成事業においては、町民の皆さまとともにお祝いしたいと考えていますので、こぞって足をお運びいただきたく存じます。

今年は、酉年にちなんで「春逐鳥声開」と筆をとりました。唐の太宗の句で「春は鳥声(ちょうせい)を逐(お)って開く」と読めばよいのでしょうか。春の先触れになるものが鳥の声ならば、町の発展の先触れになるものは町民の声ではないでしょうか。まさに「町政(ちょうせい)は町声(ちょうせい)によって開く」であります。

阿久比町は宅地開発に伴って、人口も増加し、他の地域から多くの人々をお迎えしました。人々の価値観もニーズも多様化してきている時だからこそ、私は多くの町民の皆さまの声を大切にして真撃(しんし)に行政に反映させていきたく思います。

本年も皆さまにとりまして幸多く健康で明るい年でありますことと、阿久比町の発展を心よりご祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。