広報あぐい

2013.01.01


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新年のごあいさつ

阿久比町議会議長 勝山 制

新年明けましておめでとうございます。

平成25年の輝かしい新春を迎え、謹んで皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。皆さまには、平素より町議会の運営に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。

昨年のロンドンオリンピック、パラリンピックでの日本選手団の素晴らしい活躍に、多いに感動し、我々が失いかけた勇気と希望が呼び起こされました。地元愛知にゆかりのある女子レスリング吉田沙保里選手の金メダル獲得の喜びは、国民栄誉賞の受賞という快挙につながっていきました。

秋には、京都大学の山中伸弥教授が50歳という若さでノーベル医学生理学賞の受賞という画期的なニュースに沸き返りました。「まだまだ日本は捨てたものではない」と思ったのは私だけではないでしょう。

喜ばしい昨年のニュースの一方、新年早々、恐縮に存じる次第でありますが、皆さまもご承知のように、日本の現状は難題が山積みしており、憂えるばかりです。

未曾有の災害をもたらした東日本大震災から2年の歳月が過ぎようとしておりますが、原発の問題も含め、完全復興にはほど遠く、困難な道のりが続いております。

昨年は「絆」という合い言葉に震災からの復興に国民が一致団結し、懸命な努力をしておりますが、立ちはだかる壁があまりに高く、国民もいささか疲弊しております。

経済状況も、円高などに伴い、輸出産業が打撃を受け、日本ブランドも憂き目にあっており、長引く不況のため、若者たちの就職難も一向に解消されておりません。日本の未来を託す若者たちが夢と希望を失わず、自分の能力を最大限に生かせる職業に就くことが、日本の再生に不可欠だと考えています。

近隣諸国との領土問題も憂慮すべき事態にあります。誇りある日本国民として、毅然とした主張をしつつも、近隣諸国と良好な経済や文化などの交流を図らなくてはならないという難しい舵取りを行わなければなりません。

その他にもTPP問題、エネルギー問題などの積み残した課題が存在します。

極めて混沌とした状況の中、昨年11月の電撃的な解散、師走の衆議院議員総選挙により、新たな政権が発足しました。新たな政権は、克服すべき問題を先送りすることなく、日本再生に向けて力強いリーダーシップを発揮されることを願います。

地方においては「国と地方の協議の場」が設定され、「地域主権」へと改革が進行しています。「社会保障と税の一体改革」が進む中、社会保障サービスを担っている自治体がその役割を十分果たさなくてはなりません。地方が将来に向け、明るい展望を拓いていくためには、国と地方がそれぞれ力を出し合い、支え合っていくことが肝要だと考えます。

さて、そのような状況の中、みどり豊かな住環境、優れた利便性を併せ持つ町として発展を遂げてきた阿久比町は本年、町制施行60周年の節目の年を迎えました。還暦を迎え成熟した町であるとともに、今後も住民に一番身近な行政としての充実を図り、「阿久比でよかった」と住民が実感できる町づくりのため、前進しなくてはなりません。

町議会といたしましても、常に住民皆さまと同じ視線に立ち、皆さまの真の幸せを求めるため、執行機関の町と力を合わせ、努力する所存であります。戦後最大の国難と形容されている日本の現状でありますが、英知を結集し、前を見つめ、力強く前へ、前へ。そして、もう一度豊かな日本に再生しようではありませんか。

最後に、町民の皆さまのご多幸をお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。