新年明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、明るく希望に満ちたすがすがしい新年を、お迎えのこととお喜び申し上げます。

町制施行60周年

昭和28年1月1日に「阿久比町」が誕生し、今年の元旦をもって町制施行60周年を迎えました。阿久比町にとって記念すべき意義深い年の初めとなりました。

先人の方々の努力によって築かれたものが町の文化となり受け継がれ、私たちの日常生活の中に溶け込み、今日の礎となり発展してきたものと思います。ここに多くの町民の皆さまに深く感謝と敬意を表すとともに心よりお祝い申し上げます。

昭和28年当時の人口は1万3,374人で、平成24年12月1日現在の人口2万6,892人の半分にも満たない状況でした。この間に知多半島は愛知用水の通水、三河と知多を結ぶ衣浦大橋の完成、知多半島道路など道路網の整備、新日鉄をはじめとする大手企業の進出、国際空港セントレアの開港など、全国に誇れる半島に成長してきました。阿久比町も時代の変化に対応しながら企業誘致、団地開発などを進め発展してきましたが、60周年を迎えた今、新たな発展の時期を迎えたものと思います。

県下市町村の一昨年における人口増加率第1位が示すように、本町は人口増加が進んでいます。人口の増加は、町に活力を与え人に『希望』を与えます。多くの価値観や知恵を持ち寄り、自らの町をより住みよいものへと汗を流して造り上げてゆくことができます。陽なたの丘などに新しい住民を迎え入れ、今本町は活力がみなぎっています。「一陽来福（復）の春」を迎えたといえるのではないでしょうか。

今年は町制施行60周年記念の年として、多くの記念事業を住民の皆さまと一緒に開催します。そのための記念事業検討委員会を設け、多くの提案をいただきました。今後、内容を精査し予算化できるものに対しては事業化をし、お祝いの周年事業を行っていきたいと思っています。

町民のがんばり「愛知駅伝で3位入賞を達成」

昨年12月に行われた愛知県市町村対抗駅伝競走大会（略称「愛知駅伝」）において、苦節7年目にして念願の3位入賞を果たすことができました。

この駅伝は、年齢男女別の各区間があり、すべての世代に力がないと勝ち取れない競技です。町民代表として多くの選手が、この7年間に参加し挑戦していただきました。監督はじめ多くの方がサポートしていただいたおかげで勝ち得た入賞に感動しました。

私は、60周年を前にしての快挙に幸先の良さを感じるとともに、ゴールした選手の1人から「念願の3位入賞は果たしたが、これで終わったわけではない。頂点を目指したい」との力強いあいさつを耳にしたときに、心から嬉しく思いました。町を愛する若者が入賞の喜びや祝いに酔いしれることなく、新たな目標を毅然と言い切ったことに感動を覚えたのです。次世代が確実に育ってきていることに喜びを感じました。

こうした住民の皆さまの頑張りは、各種ボランティア活動や文化サークル活動など多くのところで実を結びつつあります。今年度から実施する「住民税1％町民予算枠事業」では、住民発信によるアイデア、コラボの各事業への予算執行とともに、具体的な活動が始まっていきます。

今以上に住民と行政が一緒になって町づくりを進める「協働」のシステムの始動です。役場職員一同も頑張ってまいりますので、住民の皆さまも頑張っていただきたく思います。これからの「まちづくり」は、住民同士の繋がりと、住民と行政との繋がりの「二つの絆」が大切だと思っています。

自然と調和した快適空間としての阿久比町を、一緒になって創造していきましょう。

今年も皆さまが健康でお幸せにお暮らしできますようお祈りいたしまして新年のあいさつといたします。