広報あぐい

2012.02.15


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阿久比川柳会作品

課題「掃除」「焦る」
不用品捨てる勇気で大掃除 早那恵
生垣の手入れ叶わず年の暮 砂 絵
大掃除した爽やかさ新年を 松 衛
目出度さと焦り交差の誕生日 みつば
耳掃除あんたはじっとしてなされ ますみ
無計画の焦る行動無駄になる 正 江
冷蔵庫掃除兼ねてのちゃんこ鍋 螢 子
焦っても時は年の瀬連れて来る 寿美子
長い列待つ身の辛さじりじりと 利 夫
残り火が僅かと知って焦り出す 穂多留
一日一善 日々に心の拭き掃除 滋 矩

 


阿久比町短歌の会

猫ミーがクールな流し目して過ぎぬ何かわが非を責むるごとくに 岡本 育与
歳たけて夜の長きをかこちおり湯たんぽ抱いて節電となす 山本きさ子
空の蒼紅葉の紅四季桜一幅の絵の中カメラに収まる 大村寿美子
俺流に俺の人生演じきて七十路はや過ぎ五年目の冬 竹内 清己
道端に供へられたる花束に師走の風よ吹くなと祈る 奥田 貞子
独裁の世襲の壁は高過ぎて民主化の夢さらに遠のく 木村 久世
三日月にロープをかけてブランコに笑顔なくしたあの子ら乗せたい 加藤かずみ
この年の災い消すがに除夜の鐘静かに鳴りて新年来たれり 渡辺百合子
カレンダーの旗日のしるし眺めつつ国旗の見られぬ街を寂しむ 山口  J
みじめなるこだわりひとつ消さんとしはげしき雷雨の“ヴェランダ”に立つ 勝  曉子
お年玉もらった曾孫母さんに渡して私をアピタヘ誘う 桃井 昌子
頑張らずされどあきらめず事始め一年の計は元旦にあり 山崎 淳子