広報あぐい

2010.10.15


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念仏を唱えて“虫供養”

〜まちの話題〜

愛知県の指定無形民俗文化財「知多の虫供養行事」阿久比谷虫供養が9月23日、草木公民館の敷地内で開かれました。雨が降っているにもかかわらず、伝統行事を一目見ようと、多くの人が集まりました。


百万遍念仏を唱える同行衆


砂山を踏む子ども

農作業で犠牲になった虫を供養するために念仏を唱えたことが始まりといわれる「虫供養」は、平安時代の終わりころから続く民俗信仰行事です。

町内13地区の持ち回りで行われ、今年は草木地区が当番です。1年前に坂部地区から引き継いだ供養の道具一式を寒干しや土用干しなどをして大切に保管してきました。

会場には大道場と8つの小屋が設けられました。町指定文化財の12幅の掛け軸などが飾られ、朝から鉦や太鼓の音が響き渡りました。

大塔婆の前に敷かれた砂山を乳幼児に、はだしで踏ませると、「かんの虫封じ」などになると言い伝えがあり、多くの家族連れの姿もありました。


厳粛な中での引き渡し

午後、子どもたちの囃子の奉納後、大道場では同行約30人が2時間に渡り、百万遍念仏を唱えて虫供養が行われました。

夕方が近づくころ、供養場の小屋が次々に取り壊されていきました。厳粛なムードの中、道具などを一つ一つ確認しながら、来年の当番に当たる白沢地区への引き渡しが行われ、伝統行事「虫供養」は、来年へと引き継がれていきました。


ダイヤモンド・金婚者を祝う

〜まちの話題〜


インタビューに答える
ダイヤモンド婚者夫婦

結婚60周年のダイヤモンド婚者、50周年の金婚者を祝う「お祝いの会」が9月29日、エスペランス丸山で開かれ、6組のダイヤモンド婚者、47組の金婚者の夫婦を祝いました。

お祝いの会実行委員がダイヤモンド婚者夫婦にマイクを向け、感想を尋ねると「戦争に行って、亡くなった友もいる。この席にいるのは夢のようです。ありがたいです」と手を合わせていました。

これからも健康で、末永くお幸せに。


美技を披露 阿中新体操

〜まちの話題〜

阿久比中学校体操部“新体操”で全国大会出場

新体操で全国大会に出場する阿久比中学校体操部員が、9月30日東部小学校体育館で東部小児童に新体操の演技を披露しました。

体操部は、中学校体育館が耐震工事のためしばらく使えず、夏休みや放課後に東部小学校の体育館を借りて練習を行ってきました。その成果もあり、東海大会3位に入賞し、10月24日に東京都で開催される全国大会へのキップを手にしました。

体操部員は、児童や教員を前に“新体操”を熱演。体育館を借りて練習できたことへの感謝の気持ちを演技に込めました。「全国大会では、最高の演技を目指します」と力強く健闘を誓いました。


珍しい植物を観察

〜まちの話題〜

群生するシラタマホシクサ

板山高根湿地に生息している貴重な植物や生き物を知ってもらおうと、町教育委員会が参加者を募り「自然観察会」を開きました。

高根湿地は普段は一般開放していません。9月21日と27日の2日間行われた観察会ではシラタマホシクサやモウセンゴケなどを26人の参加者が観賞しました。シラタマホシクサは東海地方にしか成育しない珍しい植物です。細い茎の先に真っ白な花を咲かせ、形がコンペイトウ菓子に似ていることから「コンペイトウクサ」とも呼ばれています。

参加者は、「近くに、こんな貴重な植物が生息していることを知りませんでした」と驚いた様子で話していました。

虫を食べる食虫植物の「トウカイコモウセンゴケ」

星をちりばめたように群生する「シラタマホシクサ」


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