広報 あぐい
2010.09.01
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阿久比町短歌の会

 
この世なる春の窓辺まどべぬくもりにいつしかかすむポトスの縁葉みどりば 岡本 育与
身めぐりにむ人の声ちてをり一人をしかり一人をはげます 長坂吉余子
プランターの花の番地を訪ねつつ喋は花町はなまちの郵便屋さん 山本ささ子
つぱくらめ華奢きゃしゃな身体で広き海如何いかなるカで飛びしや 竹内 清己
会うたびに記憶薄れる母なれどおだしき笑顔で我を迎える 山崎 淳子
初夏のを一ぱい吸いし掛布団かけふとん白百合しらゆりの香もそっと運びぬ 山ロ  f
久びさに背のびして干す青空に洗濯はさみの触れ合う音する 勝  曉子としこ
二ヶ月も帰って来ない猫ピイコさらいし人よ大事にされたし 桃井 昌子
やすらぎと自然豊かな阿久比の地新潟にいがた出でて第二のふるさと 橋立 智子
“朝ボラ“とび集ひくる児らにあかつき陽光ひかり静かに広ごりて行く 三留  享
ひめゆりの語りべ遠の暑い夏六十五年も今だ終らず 木村 久世
三日月に赤き金星のりており空に素敵すてきなアクセサリー見る 渡辺百合子


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