心の病気で悩んでいる人が増えています。その中でも多いのが『うつ病』です。
うつ病は『心の風邪』と言われるほど、誰にでもかかる可能性があり、日本のうつ病患者は、15人に1人いると言われています。また、毎年3万人を超える自殺者の半数は、うつ病であったと推測されます。
うつ病は、仕事や家事、学業など社会生活に大きく影響を及ぼし、しかも慢性化しやすい病気です。特に卒業・入学・就職・昇進・転勤・引越しなど、環境の変化が多い今の季節はストレスも多く、注意が必要です。
うつ病を予防するためには、ストレスを上手にコントロールすることが重要です。
ストレスとうまく付き合おう
・なるべく柔軟に物事を考える。
・誰かに話しをする。
・規則正しい生活を心掛ける。
・十分な休養と睡眠を取る。
・趣味など自分の時間を持つ。
うつ病かな?と思ったら
憂うつな気分や気持ちが落ち込むことが多い、眠れない、疲れやすい、意欲がわかないなどの症状が長期間続く場合、うつ病の可能性があります。気になる症状がある方はぜひ専門の病院で受診しましょう。
辛い症状を早く軽減させ、自殺を防ぐためにも、早めの治療が大切です。
周囲にうつ病になった方がいる場合「うつ病は病気であり、本人が一番つらい」ということを理解しましょう。
うつ病は心身をゆっくり休めることがとても大切な病気です。
励ましたり、しかったりせず、気長に見守り、本人が自分の思いを話すことがあれば、耳を傾けてください。それだけで、本人はとても安心します。
若い人に多い「非定型うつ病」
最近は典型的なうつ病とは異なる「非定型うつ病」が若い人(特に女性)に増えています。
1日に10時間以上眠ってしまう、食べ過ぎる、夕方にかけて調子が悪くなる、良いことがあると一時的に元気になるなどの症状があります。
非定型うつ病も内服薬など、治療方法がありますので、思い当たる方は専門の病院へ相談してください。
日ごろから自分の体調に気を配り、心の健康を保ちましょう。 |