広報 あぐい
2010.01.01
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新年のごあいさつ

阿久比町長 竹内 啓二

 

新年明けましておめでとうございます。

皆さまにおかれましては、輝かしい新春をお迎えになられたことと思います。皆さまのご清祥をお慶び申し上げますとともに、ますますのご多幸をお祈り申し上げます。

「男はつらいよ」

平成22年が始まりました。明治から数えれば143年、大正からは99年、昭和からは85年、西暦でいえば2010年です。

私は西暦で過去を振り返ることが苦手です。頭の中で算数が始まってしまい、その年代の記憶がよみがえりません。といった訳で、若い世代から笑われてしまいそうですが、年の初めには必ず「昭和何年になるのか」を確認します。

今年の干支は「寅」ですね。そこで思い出すのが、映画『男はつらいよ』の“フーテンの寅”こと、「車寅次郎」です。寅さんを演じた渥美清さんのキャラクターは多くの国民に愛されました。私も高校生のときにこの映画に出会い、何度もこのシリーズを見ては、ほのぼのとした幸せな気分に浸ったものです。お正月に観賞するには最適な映画でした。私たちが何処かへ置き去りにしてしまった大切なものを思い出させてくれるそんな「寅さん」でした。笑いの中にも、日本人の心の基となる情景が描かれていたような気がします。

私たちのふるさと阿久比町も「蘭」の花の香りが風に乗って運ばれてくるような、美しい人情味あふれた町にしていきたいと寅年の初めに思いました。

近況について

昨年は、リーマンショックに端を発っした、トヨタショックなどで経済が大不況に陥りましたが、予算化した事業については、ほぼ計画通り進めてきました。

小中学校の耐震化施設改修事業も進み、来年度で耐震化率100%が達成できます。坂部駅の踏切対策事業も完成し、安全確保と道路整備ができました。防犯では地域防犯活動のために「安全安心パトロールカー」を4学区に1台ずつ配車しました。子育て支援センター「あぐぴっぴ」の利用も盛況で、親子の笑顔があふれる「憩いの場」となっています。

名鉄阿久比駅に特急が停車するようになってからは、名古屋からのアクセスが各段に良くなり、団地開発も順調に進んでいます。工業団地内にも新企業が開業し、多くの社員の方が通勤し、昼間人口が増加しています。

町政への舵取り

国政では、民主党への政権交代があり、政策も大きく方向転換されています。生活に支障が起きないよう情報収集と正確さを職員に徹底させます。

経済も不況の立ち直りの出口がいまだに見えない状態です。町の税収の落ち込みは免れず、来年度の予算編成は厳しい状況です。そのような中にあっても「生活第一」を基本に、行政サービスの低下とならないよう職員と一丸となって町民の皆さんの立場に立った行政運営を進めます。

今年の目標

町内循環バスの検討、英比学区内の保育園統合、調整区域内の下水道整備問題が重点課題です。水道水の安定供給のためにタンク建設も早急に進めていかねばなりません。また、現在第5次総合計画を策定中です。来年度中には、今後の阿久比町のまちづくりの方向性を示していきます。

10月に愛知県名古屋市で生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)が行われ、阿久比町でも、全国ほたるサミットを開催します。ホタルを始めとする多くの生物が生息できる自然環境を大切にしている阿久比町は、積極的にCOP10へ参加していきます。

私のまちづくりへの基本理念は、「安全・安心・安定」を基本に、ホタルと共生できる恵まれた自然を大切にしながら、利便性の良い誰もが健康で元気に過ごせる快適なまちづくりを進めることです。

本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。



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