広報 あぐい
2009.09.15
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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(49)〜

 

小1プロブレム(問題)をなくすために

子どもたちが幼稚園や保育園から小学校へスムーズに溶け込むためには、保育士や教員の共通理解が大切であると考えています。小学校の教員が幼稚園や保育園の、逆に園の教員や保育士が小学校の指導の実際を知るためには、現場で体験をし、肌で感じることが大切です。

一貫教育プロジェクトでは、幼稚園の教員や保育園の保育士が小学校に出掛け、1年生の学習補助に入る「小学校学習補助」と、小学校の教員が幼稚園・保育園で体験研修を行う「保育園体験研修」を行っています。

小学校学習補助

3月に園を送り出した年長児の担任を中心に小学校へ出掛け、1年生の学校生活の様子を見たり、学習の補助をしたりする「小学校学習補助」を、1学期に行いました。園と小学校での生活の様子や指導の内容の違いを理解した上で、園ではどう送り出すべきかを考える機会となりました。また、授業後に園と小学校との情報交換や意見交換を行い、共通理解を深めました。

〈保育士・幼稚園教員の感想〉(一部抜粋)

園での生活とは流れがずいぶん変わるので、子どもたちがどう区切りをつけたり、気持ちの切りかえをしたりして生活をしているのかを把握でき参考になった。小学校入学に向けてのスムーズな移行ができるように、年長の生活の流れを考えていきたい。
座り方について(小学校の) 担任が何度も注意する場面があった。座り方は習慣であるので、園でも姿勢よく座れるように繰り返し子どもに話していきたい。
年長児の保護者は就学について心配されているので、見学をした様子などを保護者にも伝えていきたい。
保育園体験研修

夏休みに入り、小学校の教員が保育園に出掛け、園児の様子を見たり、園での指導を体験したりする「保育園体験研修」を行いました。園の先生の思いや考え、指導の仕方を知ることで、小学校ではどう受け入れるべきかを考えるよい機会となりました。

〈小学校教員の感想〉(一部抜粋)

行き過ぎた世話をしてしまうことは、1人でやろうとする力を奪うことであり、ついつい時間に追われて先回りして(手をかけて)しまうことをやめようと思った。見守り、待つというさりげない時間をもつことが大切であると感じた。
おもちゃの取り合いが時々見られた。そんな時、取り合いをしていた子どもたちにわけを聞いたり、どうしていけないかを話したりして的確に解決する(園の)担任の先生に感心した。…ついつい時間に追われて、早口になり、きつい口調になってしまう自分をあらためて振り返るよい機会となった。
□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)


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