司馬 遼太郎 著
正岡家の養子、忠三郎は無名の市井人として生きた。
子規ゆかりのひとびとと淡く透明な交わりを結んだ著者が、共感と哀惜をこめて彼らの境涯をたどりつつ、「人間がうまれて死んでゆくということの情趣」を描き、司馬文学の核心をなす名篇。
パウル・ヴェルレプト 作
戦争には勝っても、町には仲間や家、家族を失う人があふれ…。理由もわからずに始まった戦争に駆り出された少年の心を素朴な絵で訴えかけてくる絵本。