広報 あぐい
2009.04.15
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町長所信表明

 

3月5日に開かれた平成21年阿久比町議会第1回定例会の冒頭で竹内啓二町長は、平成21年度の町政運営について所信表明を述べました。

(抜粋)

町民の生活を守る行財政運営を進めます

サブプライムローンに端を発した金融危機は、金融と消費の世界的大混乱を引き起こし、世界の経済環境を一変させました。世界経済はマネー経済の萎縮から、貿易、投資、消費などが縮小し、世界市場は急速に冷え込み、現在は、「100年に1度の津波」と形容されている世界同時不況の事態に直面しています。

平成21年度本町の財政運営にあたっては、他の地方公共団体と比較し健全化が図られていると言えますが、一方で町民が安心して生活を営むための社会環境の整備充実を早急に進める必要があるなど課題も多く、今後も行政需要は更に増大することが予想されます。

国県支出金の減少が見込まれる中、引き続き自主財源の確保に努め、本町の将来を見据えながら真に必要な事業を選択し、限られた財源の重点配分を行う事とします。

厳しい財政環境を踏まえて、自律していくための行政改革をテーマとする第3次阿久比町行政改革大綱に定めた「経費の圧縮」、「行政のスリム化」、「受益者負担の適正化」を実現するため、職員一人ひとりが経営感覚を持ち、全職員の英知と創意を結集し、第4次総合計画の第7年次として「調和の中で 豊かに実るまち 阿久比」を目指す事務事業を推進する必要があります。「都市的魅力と豊かな自然の調和」、「住民参加のまちづくりの推進」、「生きがいとやすらぎのある暮らしの実現」のために、全力を挙げて取り組み、「安全、安心、安定」を旗印に、次に掲げる施策を目標に予算を編成しました。

(1) 教育環境の整備

安全な教育施設の整備と、幼・保・小・中一貫教育を推進し、スポーツ施設の整備や生涯学習の各種事業内容の充実を図る。

(2) 地域福祉の増進

乳幼児・児童への子育て支援と、高齢者保健福祉計画に基づく施策を推進し、健康づくり事業や保健事業など各種事業の積極的な展開を図る。

(3) 生活環境の整備

道路整備、市街地整備、河川浄化、治山・治水、防犯、防災対策などの安全・安心対策の促進と、ごみ減量化、リサイクルの推進循環型社会の形成に努め、快適で便利な生活環境の整備を図る。

(4) 産業の振興

商工業の発展と安定のための支援と、農産物地場生産品の地産地消を図る。

(5) 住民サービスの向上

効率的な行政運営の推進と、町政情報の積極的な提供など住民サービスの向上を図る。

以上5項目の施策をもとに、バランスある発展と住民福祉向上に全力を挙げることができるよう、町民の生活を守るべき、幾多の要望に適切に対応していく所存です。(歳入歳出予算内容は次ページ以降に掲載)

財政厳しい中ですが、現状維持に心掛け住民サービスの低下をまねかないことに留意しました。少しでも町民の暮らしの中での不安を和らげ、多様化する住民ニーズを把握しながらサービスの提供に努めるとともに、これまで以上に徹底した節減合理化を図り、自主財源の拡大と効率的な行財政運営を進めていきます。

地方行政は地方分権型社会の構築といった大きな流れの中にあります。地域のことは地方公共団体が自主性・自立性をもって自らの判断と責任の下に地域の実情に沿った行政を行っていけるという意義がある一方、地域間格差を拡大させる要因にもなり、自治体間競争が激化しかねません。このような状況下にあることを認識した上で、阿久比町の発展のために、最善を尽くして山積する課題に一生懸命に取り組んでいく所存です。

議員各位のご指導ご理解をいただくとともに、住民の皆様の温かいご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。



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