広報 あぐい
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2008.11.15
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★苗代句会作品集
 
一隅は宮城野萩で足る狭庭 岡戸　隆明
白萩や和紙一枚の友の遺句 菅原ルリ子
騎馬戦の脚となる子や天高し 前田　泰男
庭石に沿いて箒目萩の寺 豊田　定男
夭折(ようせつ)の遺書の薄紙虫名残 北中　祥子
水澄んで降り立つ鷺の白さかな 新美　京子
遺句を詠み友を悼(いた)みている夜長 浅利　和子
絵解図の折り目色落つ萩の寺 溝口スミ子
国後(くなしり)を見つめ佇む秋日傘 都築　玲子
萩揺れて立志の拳(こぶし)士郎の碑 赤津　千城
蛇行して咲きつぐ野路の曼珠沙華 新美　弘子
水澄みて郡上(ぐじょう)の流れ生活(くらし)水 深谷　　靖
神苑(しんえん)は子らの遊び場神の留守 新美八枝子
水澄みて逆さ富士見ゆ湖畔宿 下内　信幸
生路井(いくじい)の銘酒を今に水澄めり 井本　庄一
岩を喰(は)み岩を走るや秋の水 まこと


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