広報 あぐい
2008.11.15
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あぐいぶらり旅 
〜施設かいわいを行く (半田消防署阿久比支署)〜

シリーズ 阿久比を歩く 88

 



国際色豊かになった「菊花展」



はしご車試乗が行われた
健康まつり会場

菊薫る秋。役場前周辺では「みんなの菊花展」をはじめ多彩なイベントが行われ、多くの人々でにぎわう。今回はイベントに立ち寄りながら、半田消防署阿久比支署周辺をぶらり歩くことにした。

消防署を訪れる前に菊花展会場に足を運ぶ。赤、白、黄色の丹精込めて作られた大輪の菊が、所狭しと地区ごとに並ぶ。

スリランカから、自動車部品の研修のため大府市に滞在しているという女性らに出会う。菊の花の感想を尋ねると、流ちょうな日本語で「とてもすばらしいですね」と言葉が返ってくる。国際色も豊かとなった菊の祭典。まさに「みんなの菊花展」だ。

文化祭、フラワーフェスティバルin 阿久比を見てから、消防署に向かう。

消防署阿久比支署は昭和50年2月に完成。「いざというときに」阿久比町民の生命や財産を守る消防車や救急車が七台備えられ、職員が365日、24時間体制で勤務する。日ごろからの訓練は欠かせない。私たちが訪れた際も、車庫の前で、消防士が柔軟運動を始めるところだった。

普段は入ることのできない部屋の中を見せてもらう。事務所、仮眠室、風呂場と順番に回る。男性だけの職場だが、どの部屋も整理整頓がきちんとなされている。

調理室では夜勤者の夕食を、毎日作るとのことだ。若手職員が自分たちで献立を考えて料理の腕を振るう。1番の人気メニューは「カレーライス」らしい。私と友人は共に、大のカレー好き。1度ごちそうになりたいものだ。

消防署を後にする。真剣な表情で友人は言う。「小学生のころ、かっこいい消防車が好きで、消防士になりたかった時期があります。そんなこともあって町消防団で7年間頑張りました」。「確かに、消防団で活躍していたときの君はすごく輝いていたね」と、私がほめ言葉を送るのにもかかわらず、気持ちは上の空。友人は健康まつり会場で行われていた、地上高31m伸びる「はしご車」の試乗に心が奪われていた。



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