広報 あぐい
2008.04.15
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町長所信表明

 

安全・安心・安定した まちづくりを進めるために


3月7日に開かれた平成20年阿久比町議会第1回定例会の冒頭で竹内啓二町長は、平成20年度の町政運営に当たる所信表明を述べました。(抜粋)


平成20年度阿久比町の財政運営に当たり、歳入では、町税の増収が期待できるものの、地方交付税や国庫補助金のより一層の減少が予測されます。歳出では、いち早く地震情報をキャッチするため、町内14施設に緊急地震災害速報の機器の設置や下水道事業などの地域住民の安全と生活に密着した、都市基盤の整備を早急に進める必要があるほか、今後も増え続ける扶助費など、行政需要は多様化しており、その財源の確保が最大の課題とされます。

厳しい財政環境の中で、自律していくための行政改革をテーマとする第3次阿久比町行政改革大綱に定めた「経費の圧縮」、「行政のスリム化」、「住民の受益者負担の適正化」を実現するため、住民に身近な行政主体として、地域の特性に応じて積極的に施策を展開する一方で、施策の成果目標に対する厳格な評価を行い、必要に応じて発想の転換による手法の見直しを図るなど、重点的かつ効率的な行財政運営に努めなければならないと考えています。

職員一人ひとりが経営感覚を持ち、全職員の英知と創意を結集し、第4次総合計画の第6年次として「調和の中で豊かに実るまち 阿久比」を目指す事務事業を推進する必要があります。「都市的魅力と豊かな自然の調和」、「住民参加のまちづくりの推進」、「生きがいとやすらぎのある暮らしの実現」のために、全力を挙げて取り組み、次に掲げる施策の実現を目指します。

1.地域福祉の増進

健康の増進をはじめ、乳幼児・児童への子育て支援、老人福祉計画に基づく施策の推進および地域保健事業など、各種事業の積極的な展開を図る。

2.教育環境の整備

家庭・地域・学校が相互の連携を深め、より信頼される教育活動推進のための条件整備と、安全で安心して学ぶことのできる教育環境を整備し、スポーツの振興をはじめ、スポーツ村の活用や生涯学習の各種事業内容の充実と推進に努める。

3.産業の振興

中小企業の安定と発展のための支援と、工場用地の確保に努め、農産物地場生産品の消費促進を図る。

4.防災対策の増進

治山・治水事業や地震防災事業の推進に努め、「災害時要援護者登録制度」の普及と自主防災会を中心とした支援体制の整備に努め、安全で安心できる効果的な防災対策の増進を図る。

5.生活環境の整備

道路整備、市街地整備、河川浄化、防犯などの促進と、ごみ減量化、リサイクルの推進など環境型社会の形成に努め、快適で便利な生活環境の整備を図る。

6.住民サービスの向上

効率的な行政運営の推進と、町政情報の積極的な提供など住民サービスの向上を図る。

以上、6項目の施策をもとに、安全で安心して暮らせる安定したまちづくりを進めるため、バランスある発展と住民福祉向上に全力を挙げることができるよう、平成20年度予算を編成しました。

今年は、町制55周年を迎えました。厳しい状況下の中、周年を祝う特別な行事は控えさせていただきました。55周年を契機に、総合型地域スポーツクラブを開始するなど、健康の増進とスポーツ振興の充実を図り、健康で明るいまちづくりを目指します。

(詳細は次ページ以降に掲載)。

地方自治体は多様化・拡大化する住民ニーズを的確に把握しながら住民サービスの提供に努めるとともに、これまで以上に徹底した節減合理化を図り、自主財源の拡大と効率的な行財政運営に努めなければならないと認識しています。

地方行政は地方分権型社会の構築といった大きな流れの中にあります。地域のことは地方公共団体が自主性・自立性を持って自らの判断と責任の下に、地域の実情に沿った行政を行っていけるという意義がある一方、地域間格差を拡大させる要因にもなり、自治体間競争が激化しかねません。このような状況下にあることを認識したうえで、阿久比町の発展のために、最善を尽くして山積する課題に一生懸命に取り組んでいく所存であります。

限られた財源のもとで阿久比町が目指すまちづくりを進めることは、決して容易なことではありません。

どうか、議員各位のご指導ご理解をいただくとともに、住民の皆さまの温かいご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。



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