広報 あぐい
2008.03.01
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公民館だより

 

「絵本を作ろう」


日にち   1月22日〜3月4日 全6回
場所   中央公民館

世界に1冊の絵本を作ろうと清水美智子さんを講師に迎えオリジナル絵本を作る教室を開催しています。

最初は参加者の皆さんが「どんな物語にしよう」と考え込んでいましたが、最後まで頑張ってオリジナル作品を作りあげました。託児つき講座でしたので、自分の子どものために作品を作っている受講者もいて、出来あがった絵本は愛情たっぷりの絵本になりました。

 
 

「ふるさとガイドボランティア養成講座」


日にち   1月31日〜3月13日 全7回

阿久比町の歴史や文化財などを継承してもらえる「ふるさとガイドボランティア=郷土の語り部」の育成を目指しています。

教育委員会が発行したウォーキングマップ「ふれあいマップ史跡めぐりコース」の中にある史跡・寺社・文化財の学習を中心に講座を進めています。

日ごろは見過ごしてしまうような場所にもいろいろと歴史があって、郷土の歴史の奥深さを再発見しています。

子どもに伝えたい あぐいのむかし(19)

 

おせんぼのはなし


多くの人でにぎわう洞雲院門前
(昭和50年)

おせんぼ(観音懺摩法会(かんのんせんまほうえ))は徳川家康の生母於大の方の悲願により洞雲院(坂部)で行われる行事です。

昭和22年までは旧暦の2月16日に行われていましたが、現在は新暦の3月16日に行われています。

於大の方は享禄元(1528)年刈谷の緒川城主水野忠政の娘として生まれました。天文10(1541)年14歳のとき岡崎城主松平広忠に嫁ぎ、翌年竹千代(のちの家康)を産みました。しかし、政略により17歳で離別、天文16(1547)年20歳で坂部城主久松俊勝に再嫁しました。

永禄3(1560)年33歳のとき、19歳の元康(のちの家康)と坂部城で再会を果たします。

“おせんぼ”は薄幸な子元康に心を痛め、若き日からの自分の苦難の道を思うに、戦国の女の悲しみが2度とおきないようにと発心し、「血書阿弥陀経」を写経して、法会を営んだことが始まりだと言われています。

昔は、おせんぼの日になると、洞雲院の門前や境内には植木屋、茶碗屋、菓子屋など露天商が立ち並びにぎわいました。戦前までは若い男女の見合いの場所でもありました。

現在のおせんぼは露天商もなくなり、地区の人々が参列して法要が静かに営まれています。

(参考 阿久比町誌資料編8「民俗編」)



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