広報 あぐい
2007.12.01
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あぐいぶらり旅
〜ふれあいマップを歩く(ふれあいハイクに参加 2)〜

シリーズ 阿久比を歩く 65

 
 
沿道にはきれいな花


ゴールを目指す「ふれあいハイク」参加者

草木金沢線を西に進み、少し歩いて右側の農道に入る。ところどころにコスモスが咲く。

「小学校4年生の国語のテストで『コスモスは春夏秋冬のどの季節に咲く花ですか』という問題に『春』と答え、不正解だったときから、コスモスは『秋』に咲く花であることを覚えたよ」と友人に話したら、「人間は間違えをして、一歩ずつ物事を覚えていくものなんですね。しかしなぜ“秋桜”と書いてコスモスと読むのでしょうね」。「……?」。2人で首をかしげる。

少し坂がきつくなる。ふれあいハイク参加者の口数が少なくなる。ハウスが連なる第2チェックポイントの「オアシス・マム阿久比菊団地」が見えてきた。

風を通すために開けられたハウスの窓から緑色の菊の茎が見える。ここで育てられている菊は、電気の明かりで日照時間を調節することから「電照菊」と呼ばれ、ハウスは夕方になると一斉に電灯がともる。日照時間を短くすると花芽が付き、つぼみがふくらみ開花するので、人工的に日照時間を長くして開花時期を遅らせるとのこと。菊を作る人たちには、これから正月にかけてとても忙しい時期だろう。

高台から東の方に三河の山、西の方に鈴鹿の山が見える。緩やかな坂を下り、しばらく歩くと西尾知多線にぶつかり、道なりに進むと第3チェックポイントの「多賀神社」に到着。

多賀神社には、近江国多賀大明神(おうみのくにたがだいみょうじん)が草木地区に現れたときに、神殿を再築したいわれが残る。“寿命の神様”としても知られる。

友人が大きな声で「知多半島の人たちが厄払いに出掛ける滋賀県の多賀神社と同じ流れをくむ神社らしいですよ。今年前厄(まえやく)で、来年厄年(やくどし)ですよね」と話し掛けてくる。周りの人に年が分かるとはずかしい年ごろなので「う、うん……」と返事をごまかす。(神社の話は友人に聞く前から知っていたので、着いたらすぐにこっそりと、お参りだけは済ましていた私である。)

ゴールまであとわずかになる。草木グランドが見える。今日は多くの方と会話が楽しめた。心地いい汗もかけた。最後に「ふれあいハイク」スタッフから“完歩証”のスタンプを押してもらう。いつもと違う「ぶらり旅」ができた。



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