1日前プロジェクト
災害の1日前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか
日ごろ、私たちは「自分は大災害に遭うことはない」と漠然と考えています。しかし、近年の大災害は、思いもよらないところで多く発生しています。
内閣府では、災害への危険を認識してもらい、日ごろからの具体的な備えを実践する国民運動の輪を広げるための取り組みとして「1日前プロジェクト」を始めています。これは、実際に被災された方から「もし、災害の1日前に戻ることができたら、あなたは何をしますか」をテーマに本音の話を聞き、話の内容から導き出される教訓や身につまされる体験を短い物語にまとめたものがホームページで紹介されています。
物語は、地域、職場、家庭などさまざまな場面で生まれています。掲載されている物語を紹介します。
「仏壇が3mも飛んできた 〜買ったばかりの大型テレビもタンスの下敷きに〜」
自宅は6階なんですけど、地震が起きたのは、娘がちょうどお使いから帰ってきて、パソコンでデジカメの編集をしているところでした。すると、ガガガガッと何か異様な音がして、仏壇が3mぐらい離れた自分のところに飛んできました。娘は、パソコンだけを持って逃げ回っていましたね。
仏壇の修理をしなければと、仏具屋さんに見積もりを出してもらったら600万だったので、「接着剤で自分で直す」と言いました。ずっと今でも直しています。
それから、買ったばかりの48インチの大型薄型テレビも、倒れた拍子に倒れてきたタンスの下敷きになってペチャンコになってしまいました。「あれっ、それはないやろう」って。もう、保険なんか全然かけてないですからね。
(福岡市50代男性)
これらのエピソードが、家族の団らんの話題になり、町内の回覧板、会社の社内報などにコラムとして連載されるなどにより、広く活用され、多くの方が減災のための取り組みに関心を持つきっかけになればと思います。
- □ホームページ
- 一日前プロジェクト:災害被害を軽減する国民運動のページ(内閣府防災担当)
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