広報 あぐい
2007.10.15
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阿久比町短歌の会

 
マンションの高層階に蚊はいない魔除けのごとく張られし網戸 岡本 育与
庭一面野菜作りをせし戦時平和の尊き花を楽しむ 桃井 昌子
原爆投下「しょうがなかった」と語りたる大臣の暴言我は許さじ 山口  昇
「参院選」依頼あれどもこれだけは妥協できない私の一票 山崎 淳子
幼子の入りしあとのお風呂場はアンパンマンが散乱しをり 山本きさ子
平和への祈りを込めて黙祷す原爆慰霊式にて鐘なりし時 渡辺百合子
今日も又町の配食頂いて生かされているこの我が命 竹内 勝吉
兵として()きたるわれの身代りと我の日記を母は読みしと 佐野 雄造
朝の陽は物干し竿の水滴に写れる空の青を散らせり 勝  暁子
風呂沸きしこと告げくるる装置付き会話の相手一つ増えたり 竹内 清己
またしても身近き人の黄泉(よみ)()つ心しずめて写経の筆とる 大村寿美子
直系の女三代近く住み()めたスープも良いといふ友 奥田 貞子


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